どっちもがんばれ!
いやー、暑いですね。ただ自宅から駅まで歩いているだけなのに、滝のような汗が出ます。ひからびちゃう。
そこで、今巷で話題になっている「ヒンヤリウェア」を2つご用意。かっこよさ、冷え冷え度、コストパフォーマンスの3本勝負でどっちがほんとに強いのか決めたいと思います(もちろん僕の個人的偏見ですよ)。
今回対戦するヒンヤリウェアは、こちら!

28℃で凍る特殊な冷媒が入ったベストです。本体ごと冷蔵庫で冷やしておいて、ささっと着るだけでOK。28℃以下であれば凍るので、エアコンの効いた部屋に置いておいても冷たくなります。あとはじんわり背中から冷たさを感じることができます。冷却持続時間は1〜2時間ほど。繰り返し使えます。
さて、両者の実力のほどはいかに? それでは、ゴング! カーン!!
1本目 かっこよさ

まずはかっこよさ対決。SUO 28℃ クールベスト2は、シックスパックならぬエイトパック。これを背中に付けるわけですが、そのままむき出しだと違和感バリバリ。でも、着けている本人はわかりませんから、気にしなきゃいいだけですね。しかも見慣れてくると、これはこれでありかもと思ってきます。慣れって怖い。

実はこのベストが一番実力を発揮するのは、リュックでの移動時。リュックの背中の間にこのベストを挟んで着けておくと、見た目的にも冷却感もよりクールになります。車のシートに座るときなんかにもいいですよ。

対するファン付き作業服 K01は、見た目は普通のジッパー付きベストのよう。左右に付いているファンを気にしなければ、落ち着いた印象です。最近はファン付き作業服も一般的になってきましたから、街中で着ていてもあまり違和感がありません。

かっこよさという点においては、やはりファン付き作業服 K01のほうが一歩リードといったところでしょうか。
2本目 冷え冷え度
さて、2本目の勝負は冷え冷え度です。両者、どれだけヒンヤリするのでしょうか。

SUO 28℃ クールベスト2は、28℃で凍る特殊な冷媒により冷却します。実際に着けてみると「あー、冷たい!」って感じにはなりません。ただし、なんとなく背中が涼しいなという感じが持続します。先述のように、リュックを背負ったりするとさらに冷たさを感じます。ほんのり冷たい程度なので、ガンガンキンキンに冷やしたい人には向いてないかもしれません。
なお、持続時間は最大2時間ほどと公式サイトなどで書かれていますが、実際にはもうちょっと長く使える印象。凍った冷媒が視覚的に確認できるのもおもしろいですね。電気を使わないのもエコでよろしいかと。

ファン付き作業服 K01は、ベスト内に風が起きている感じで、首元から空気が抜けていくのがわかります。ただ、涼しいかどうかでいうと、実はそれほどでもありません。風が通り抜ける心地よさはあるのですが、外気温が高いと熱い空気が通り抜けていくような感じなんですよね。しかも、ファンを回すとベストが膨らんだ感じになります。この見た目、気になる人は気になるかも。

あとは、音の問題。付属のリモコンで3段階に風量を調整できるのですが、「強」にすると結構大きなファンの音が耳に付きます。屋外ならまだいいのですが室内だとちょっとうるさいかな。
ということで冷え冷え度対決は、スマートさと電気を使わない地球にやさしい仕様、そしてじんわり涼しさが持続する点で、SUO 28℃ クールベスト2の勝利です!
3本目 コストパフォーマンス
いよいよ最終決戦。ここまでは1対1のイーブン。勝負の行方を決定するのは、コストパフォーマンスです。
SUO 28℃ クールベスト2は7,040円。ファン付き作業服 K01は7,499円(執筆時、Amazonクーポン適用後価格)。若干ファン付き作業服 K01のほうがお高いですね。
その上、SUO 28℃ クールベスト2は冷蔵庫で冷やすだけでなく、流水で冷やして使うこともできるので、ランニングコストはほぼ0円です。
一方ファン付き作業服 K01はモバイルバッテリーを使用するため、モバイルバッテリーを充電する電気代がかかります。それほど大きな金額ではありませんが、それでも電気代がかかってしまうのはSUO 28℃ クールベスト2と大きく違うところ。またモバイルバッテリーが劣化したら交換する必要があります。
さあ、3本目の結果は………。SUO 28℃ クールベスト2の勝利! 本体価格の面でもファン付き作業服 K01より安く、ランニングコストもかからないというのは、かなり有利でしたね。

ということで、ヒンヤリウェア対決はSUO 28℃ クールベスト2の勝利! ちょっと見た目が個性的ですが、実用度やお得感といった点では、ファン付き作業服 K01よりもいいかなと思いました。
この勝負の結果を踏まえて、みなさんがどちらを選ぶかは自由です。どちらを選んでも、暑い夏を少し涼しくできるので、気になったほうを試してみてはいかがでしょうか。
Photo: 三浦一紀
Source: SUO、Amazon