飼い主に会えたら、犬もうれし泣きする。日本の大学研究で明らかに

  • author Ed Cara - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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飼い主に会えたら、犬もうれし泣きする。日本の大学研究で明らかに
Photo: Shutterstock
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それを聞いて飼い主もうれし泣きしちゃうよ…。

麻布大学、自治医科大学、慶應義塾大学の共同研究チームが、犬を飼っている人なら「やっぱりそうだよね!」と思わずよろこんじゃう研究結果を発表。犬は飼い主と離れると飼い主のことがすごく恋しくなり、会えた時にうれし泣きしてしまうというもの。犬がうれし泣きをするのは、オキシトシンというホルモンの一種が分泌されることによるそうです。オキシトシンは愛情ホルモンと呼ばれていて、犬にも人間にもあるものなのです。

愛情ホルモン、オキシトシン

今回の研究を指揮した菊水健史教授、実は6年前に自分の飼っている犬とのある出来事がきっかけで、この研究を始めたそうです。その出来事というのは、菊水教授の飼っているプードルが出産をして赤ちゃん犬たちにミルクをあげている時。お母さんプードルがいつもよりもずっとかわいく見えて、よく見てみると目が涙でいっぱいになっていたのです。

分娩時に子宮を収縮させたり、母乳を出す際に活躍するオキシトシン。他にもセックスをしたりハグをしたりという人間同士のポジティブな感情のつながりが生まれる際にも分泌され、時に高ぶりから涙を流すこともあります。これまで犬も人間のような社会性を持っているという研究は多くされていて、菊水教授の研究チームは犬と人間が一緒にいる時間が長くなるとよりオキシトシンが分泌されるという論文を、以前にも発表しています。

犬と飼い主が交流する際、それぞれオキシトシンが分泌されることは以前の研究でわかっていました。自分の犬を見ている時にオキシトシンが涙を出すのではないかと考えついたので、研究をはじめました。(菊水教授)

研究の成果

共同研究チームはまず、今回の研究のために20匹の犬をリクルート。色々なシナリオを設定して、犬の目の中の涙の量を測定します。ちなみに犬の涙は人間の涙のように目の外に溢れて流れ出てくるわけでありません。まず最初のシナリオは、飼い主はいつも通り近くにいて犬と遊ぶ場合。2つ目は5〜7時間外出して戻ってきた場合。そして3つ目はデイケアセンターで、“飼い主と飼い主ではないけれど慣れている人”と遊んだ場合。その3つのシナリオで涙を計測すると、飼い主が長時間外出してから再会した場合の涙の量は他と比べて断然多かったのです。また“飼い主ではないけれど慣れている人”と再会した際は、涙の量は変わらなかったとのこと。

さらに仮説を実証するために、犬の目にオキシトシンが含まれた目薬と含まれていない目薬をさしてみました。するとオキシトシンが含まれている目薬をさした犬は多く涙が出てきたとのこと。最後に人間のボランティア被験者の人たちに、目が潤んでいる犬といない犬の写真を見せて、どちらがポジティブな印象があるかを聞いたところ、目が潤んでいる犬の方によりポジティブさを感じ、お世話をしたり触ったりしたい気持ちになると報告する人が多かったそうです。


ネットでは飼い主に再会して大喜びする犬の動画がたくさん見られますから、犬が飼い主に会ってうれしいのはみなさんご存知の通り。でも動物の感情と涙の関係について実際に数値として結果が出されたのは今回が初めてでした。動物とは考えていることや感じていることを言語を通じてわかりあえないので、行動や体の反応を見てその気持ちを推し量ることしかできません。でもこうして、離れていた飼い主に会うという行動で犬の目が滲むという反応=愛情ホルモンのオキシトシンが分泌されているとわかったことで、犬も愛情を持ってくれていると科学的に証明されてうれしいですよね。

もちろん飼い主は、一緒に生活していたら毎日ちゃんと犬からの愛情は感じますけどね!