言われないと違いがわからないかも。
しっかりコーヒーの味がするし、飲んだ後にはなんだか気分もシャッキリするような。でもこれ、ふつうのコーヒーじゃないんです。
カフェインなしでカフェイン効果が期待できるコーヒー

ウェルネスブランド「Règles(リーグル)」が手がけるエナジーデカフェコーヒーは、コーヒーは好きなんだけどカフェインの副作用が気になるんだよね…という人向けに作られた、新しいコーヒーです。
通常のデカフェコーヒーと同様にカフェインをカットしつつも、カフェインの代替として期待されている「マンゴー葉乾燥エキス」を配合することで、眠気に負けずに集中できるのだとか。
気になったので、さっそく試してみました。
マンゴー葉乾燥エキスとは?
その前に、カフェイン効果が期待されている代替成分について少し。
マンゴーの葉にはいくつもの生物活性化合物が含まれており、そのうちマンギフェリンには脳を活性化させ、集中力を高める効果が学術的な研究においても認められているのだとか。カフェインと似た効果が期待できるってわけですね。
一方で、カフェインには副作用もあります。カフェインを摂取すると、一時的に集中力が高まってもその後一気に落ち込んだり、利尿作用が激しかったり、血圧や心拍数が上昇して眠れなくなったり、頭痛や腹痛を経験される方もいらっしゃるかと思います。
その点、マンギフェリンには今のところこれといった副作用が認められていないそうなんです。リーグルによれば、マンギフェリンを60%以上配合したZynamite®というマンゴー葉乾燥エキスは、副作用が生じないこと、そして中毒性がないことが研究結果から示唆されているそうです。
気になるお味は

マンゴー葉乾燥エキスを配合したリーグルのエナジーデカフェコーヒーは、カフェインの望ましい効果だけを継承している新感覚コーヒーと言えそう。
でも、やっぱり味が気になりますよね。そこで、さっそくブラック・ミルク・ココナッツ、3種類のフレーバーを飲んでみました。
まずはブラックから。ふつうのインスタントコーヒーよりも粒子が細かいです。

熱湯を注ぎます。スプーンでかき混ぜなくてもサッと溶けました。

飲んでみると…、味はふつうにコーヒーですね。マイルドな口当たりです。香りはやや控えめですが、口の中に広がる香ばしさとやわらかい苦味に、感覚が心地よく刺激されます。粉の量を調整すれば、アメリカンにもエスプレッソ風にも。

酸味が弱めなので、ブラックにミルクを足してもバランスが良いと感じました。
わたしは毎朝欠かさずコーヒーを2〜3杯愛飲しているのですが、3日ほどリーグルのエナジーデカフェコーヒーに置き換えたところで、体感したエネルギーチャージ度に変化はなかったような気がします。
長期間にわたって飲み続けないと体の変化を総合的に判断できないですし、厳密に臨床実験をしないかぎりは実際の効果はわからないので、あくまで個人的な感想ですけどね。
午後ティーならぬ午後コーヒーもOK

こんな飲み方も試してみました。
ある日の午後4時。仕事・家事・育児で朝から動きっぱなしで、そろそろ疲れが出てくる時間帯……。そんな時にこそ、コーヒーを飲みたくなるんですよね。
でもカフェイン摂取の影響で夜に眠れなくなったらイヤだな、と思うと今までなかなか手が出せませんでした。そこで、リーグルのココナッツフレーバーコーヒーで、遅めの午後のエネルギーチャージをしてみました。

心理的な作用でしょうか、やっぱりコーヒーを飲むとシャキッとして、「よし、もうちょっとがんばろう!」という気になりました。
その後もエネルギーが持続していたので、午後8時ごろにジムへ行く余裕までありました。
ちなみに、リーグルによれば
脳活性化作用があるので、就寝前6時間以内に摂取することはお奨めできません
とのこと。夕方以降や夜に飲むのは避けたほうがいいかもしれないです。
好きな時にコーヒーを飲める幸せ
このように、カフェインの副作用を気にせず、飲みたい時に気兼ねなく飲めるエナジーデカフェコーヒー。自分のライフスタイルにカスタマイズしやすいのは大きなメリットだと思いました。
なにより、おいしい!
お値段は3種類のフレーバー(9杯分)がセットで2,200円(税込、単品購入価格)となっており、ふつうのコーヒーに比べるとやや高めです。なので常備しておいて、体調に合わせて淹れるのもいいかもしれません。
コーヒーは飲みたいんだけどカフェイン摂取を控えたい……、そんな時にとっておきのコーヒーを淹れることで、気分転換のきっかけになるかもしれませんね。
Source: Utress
Reference: [Food Nutrition Science9: 502 (2018).],[J. Ethnopharmacology.260: 112996 (2020).]
Photos: 山田ちとら