同じアウトドアユースでも、差別化できる点はありそう。
新登場した「Apple Watch Ultra」は、チタンのケースに高精度な測位システム、晴天でもよく見える明るいディスプレイなど、スポーツアクティビティに本気で挑みたい人をサポートするスペックを備えてきました。
で、そのスペックを見て思ったのが「これGarminとバッチバチじゃない…?」ってこと。僕自身はGarminの「VENU 2」を使ってるんですけど、Garminの最上位モデルである「fenix 7」シリーズと、今回のApple Watch Ultraが、良い勝負するんじゃないかなーと思って。
頑丈さ×機能性×GPS性能

例えばfenix 7はステンレスベゼルで、上位モデルのfenix 7X Sapphire Dual Powerはダイヤモンドライクカーボンとコーティングチタンが採用されています。Apple Watch Ultraのベゼルはチタンで、頑丈さはどちらも優秀。
機能についてはGarminはダイビングからセイルレースなど、冒険クラスのマリンスポーツに対応。一方でApple Watch UltraもHuish Outdoorsと手を組み、ダイビング向けの独自アプリを搭載しています。

そしてGPS性能については、イリジウム衛星を使った通信機を手掛けるほどに、Garminは本気です。fēnix 7は地図データのダウンロードや道筋を記録するトラックバック、Garminユーザーが実行しているアクティビティを友人や家族と共有できるLiveTrack機能などが充実しています。

Apple Watch Ultraも負けておらず、2周波GPSシステムと独自の即位アルゴリズムを搭載。Garminのトラックバック機能に似たルート記録機能もあるのですが、スマートウォッチのボタンを使って簡単に位置を記録できるのが特徴。テントの位置や道迷いしそうな分かれ道などを、スムーズに記録できます。
ざっと比較してみると、互いにできることが被っている部分もあればそうでない部分もありつつ、どちらもタフネスなモデルには違いないという印象です。大きく違うのはバッテリー時間でしょう(Ultraが省電力モードでも最大60時間、Garminが通常使用で約18日間)。
どういう人がどっち向き?
カジュアルなアウトドアユーザーであれば、普段の健康管理やデザイン性などを鑑みて、Apple Watch Ultraが使いやすいと思います。アクティベートするのにiPhoneが必要なのが、人を選ぶやもしれませんが…。
冬山登山やパシフィック・クレスト・トレイルなどを意識してる人であれば、Garminの方が使いやすいでしょう。バッテリーの心配をほぼほぼしなくていいのは心強い。fenix 7にはソーラー充電モデルもありますからね。
おっと忘れてました、価格の比較です。Apple Watch Ultraは12万4800円で、fenix 7はスタンダードモデルが9万3500円、ソーラー対応のfēnix 7X Sapphire Dual Powerは13万7500円。少なくとも僕は「色々できるUltraがこの価格は、安いじゃん」と思いました。

Apple、今度はGarminやSUUNTO、POLAR、ProTrekなどのスポーツウォッチ界隈を食おうとしてきてますね。でもでも、アウトドアガチ派にとってはまだ物足りないと思うので(バッテリーとかバッテリーとか)、いい感じに棲み分けできそうな気もしますよ。
Source: Apple