ウェブカメラをのぞいたり、他の人のウェブカメラの映像を自分のモニターで見たりする時間が前よりずっと長くなっている今日この頃。ビデオ通話やビデオ会議は何も特別なことではなく、今や当たり前。ビデオ通話相手のためにも、音声と映像はできるだけスムーズでクリアな方がいいですよね。
ノートパソコンを開き、ビデオ会議ソフトを立ち上げるだけでビデオ通話は可能ですが、ウェブカメラの設定をチョチョっと変えれば音声や映像の質をグッとよくできるんです。ビデオ通話のお相手も大喜びでしょう。簡単な設定方法をお教えします。
もっといいウェブカメラやマイクに投資する、照明が均一で十分明るい部屋にいる、外部のノイズが聞こえないようにするなど、他にもできることはたくさんありますが、ここでご紹介するのは、ソフトウェアの設定についてです。
ウェブカメラの画像をより鮮明にする設定方法
Windows(ウィンドウズ)には、ウェブカメラの音声とビデオの品質を向上させるために微調整できる基本設定があります。 スタートメニューを開いて[設定]を見つけ、[Bluetooth(ブルートゥース)とデバイス]と[カメラ]を選択し、スライダーの上にあるプレビューウィンドウで、どのように変更できるか確認できます。
この調整をするだけで、ぐっと画像がよくなります。最初からやり直したい場合は[設定のリセット]を、そもそもウェブカメラが作動しないなどの深刻な場合は[トラブルシューティング]をクリックすればいいのです。

macOSでは、またやり方が異なります。ウェブカメラを調整する設定はなく、カメラ専用のアプリケーションに依存します。FaceTimeはApple(アップル)が提供しmacOSにインストールされているため、基本設定が反映されます。
メニューバーのコントロールセンターのアイコン(2つのトグルスイッチ)をクリックすると、[ビデオエフェクト]ボタン(ポートレートモードで背景のぼかしをオンにするためのもの)と、[マイクモード]ボタンが出てきます。ここでは[標準]、[音声分離](周囲の音を抑制)、および[ワイドスペクトル](周囲の音を拾う)などが選べます。
画質を向上させるサードパーティ製アプリを使う
OSの設定以上の快適さを追究するなら、サードパーティ(非純正)製品の助けを借りるという手もあるかも。これらのユーティリティは、OS上でどんなウェブカメラでも動作するように設計されていて、特定のデバイスに特化したものではないからです。
例えば、WindowsでもmacOSでも使える京セラのソフトウェア Finecamでは彩度、ピント、明るさ、コントラスト、ホワイトバランス(色バランスの補正機能)などの調整ができる上、自動的に微光条件下での画質も向上させてくれます。ワンクリックで使えるフィルターやエフェクト機能も搭載済み。このソフトは無料で使えますが、月額6.90ドル(約970円)からのサブスクではもっとこだわったオプションが利用できます。とっても使えます。

manycam(メニカム)は一見別のソフトウェアのようですが、これもウェブカメラの画質を向上させる機能が満載。画像の明るさ・コントラスト・彩度の調整、複数レイヤーの結合(スライドを見せる場合など)、ピクチャー・イン・ピクチャーなどができるのがウリ。ビデオやオーディオに自分のこだわりを反映させられる便利なウェブカメラツールのパッケージで、これは年間49ドル(約6,900円)からサブスク利用できます。
また、CyberLink の PerfectCamでは、プレミアム版がたった月9.99ドル(約1,400円、現在日本では1,280円の定額)で、さまざまな最適化オプションを実現しています(無料お試しもアリ)。明るさ、コントラスト、露出などのスライダーがあり、肌の質感を滑らかにしたりできます。自動調整までできちゃいますよ。加えて背景をぼかしたりカスタム背景を入れたりする機能もついています。
またウェブカメラには、独自のいくつかのソフトウェアが付属している場合も。 例えばLogitechのウェブカメラにはLogi Tuneというソフトウェアがあります。
メインアプリのパネルから、接続されているLogitechのウェブカメラを選び、[ビデオ]タブを開くと、ズームレベル、視野の変更、明るさとコントラストの手動調整、[オートフォーカス]の切り替えができます。[設定]タブの下で、ビデオ画面の明るい色調から暗い色調の範囲をはっきりさせる[HDR]モードのオン・オフを切り替えられるんです。

今ビデオ通話に使っているアプリの設定内容も調べてみる価値はあるかも。Zoomであれば、インターフェイスの右上隅にある歯車のアイコンをクリックして左側のビデオとオーディオのタブに切り替えると、さまざまな調整ができます。
[ビデオ]では、[外見を補正する](しわをのばす!)とか[低照度に対して調整](暗闇でも見やすくする)を選択できるし、「詳細」にはノイズ除去の最適化オプション、[オーディオ]には通話中の音量を自動調整する設定(ペンをたたく音や犬の鳴き声などのバックグラウンドノイズを抑える)もあって、結構使えますよ。