機能性とデザイン性が見事に両立。
安定性のある3輪自転車は、並列した2輪の間が荷台となってカーゴバイクとして活躍します。それが電動アシストを搭載すれば、重い荷物も軽々運んでスイスイと走れるようになります。
日本人の工業デザイナーが考案
イタリアのeモビリティー企業のRepowerと、現地で工業デザイナーとして活動している蓮池槇郎氏が手を組み、「LAMBRO」という3輪eカーゴバイクがあります。

荷台は大容量の箱になっているので、ちょっとカタツムリっぽさを感じます。すでにユニークな形状ですが、運転手用に日/雨傘が展開するところも機能的。電気なので環境に優しく、人にも優しいのです。
荷台を変えれば人だって運べる
ボディーは再利用可能なポリエチレン製なのもエコ。それに荷台は箱型からオープンなタイプに交換すると、人を運ぶことができます。自転車版の三輪タクシーとなり、こちらも日除け/雨除けを合体させると、ミラノやヴェニスの観光や移動に役立つようになります。
充電池は1,400Whのリチウムイオンで、アシスト提供距離は30~40km、最大積載量は350kgで最高時速が25kmとのこと。ブレーキは油圧ディスク、衝撃吸収にはバイクのようなフロントフォークがあります。
デザイナーの蓮池氏は東京五輪で時計をデザイン
デザイナーの蓮池槇郎氏は、1938年東京生まれで東京藝大卒業後にセイコーに入社し、1964年の東京五輪のために20種類の時計をデザインした方です。その後イタリアに渡りミラノで事務所を設立し、バッグのブランド「MHWAY」を立ち上げるなど目覚ましい活躍をされています。
さらにはニューヨーク近代美術館や、ポンピドゥーセンターのコレクションに選ばれるなど、多くの功績も残されています。
「LAMBRO」は、イタリアで権威と歴史のある「Compasso d’Oro(コンパッソ・ドーロ)」第27回目でADI賞を受賞したとのこと。日本人デザイナーが手掛け、受賞もした作品がイタリアで走っていると思うと、ちょっと誇らしい気持ちになりますね。我が家にもこれで配達して欲しいものです。
Source: Instagram (1, 2), YouTube (1, 2), REPOWER, MAKIO HASUIKE & CO via YANKO DESIGN
Reference: yamagiwa Online Store