すごいヤツきたな。
ロボットと言ってもいろいろあります。SFにでてくるほぼ人間のアンドロイドや、耳を食べられちゃったネコ型ロボットや、ワンアームなど工場で利用されるタスクに特化したタイプ。形も多用なら、そのお仕事も多岐に渡ります。ご家庭でお馴染みといえば、お掃除ロボですが、HPが新たに開発したのはその真逆。床にお絵描きするロボットです。
HPのロボット「SitePrint」が書くのはアートではなく、設計図。デザイナーが新しく建築する建物の設計をし、エンジニアが施工図を書き、現場で基礎工事から枠組みがガッツリ終わった後、満を持して登場するのがSitePrintです。施工図にあるさまざまな情報、レイアウトを現場に落とし込むのは、計測含め通常数週間かかるそうですが、SitePrintは施工図を現場に直書きすることで、たった数日で終わらせることができます。

SitePrintはその名の通り、サイト=現場でプリントするのですが、単なる動くプリンターではありません。屋内作業を多いことを考え、GPSではなくベースステーションと連携して動きます。このベースステーションの調査ツールは実際に人間が操作。スタート地点を決め設定する必要がありますが、動き出したらあとは自動。センサー搭載で障害物も検知します。なんせ工事現場ですからね。
実際に画をかくプリントツールは交換可能なので、線でも点線でもOK。テキストラベルだってプリントできます。また、HPは、現場状況(屋外か屋内か、描く床の素材、必要な耐久性)に応じて、SitePrint用のインクも数種類用意。
HPは実際にSitePrintが動く様子を動画で公開。建設会社のSkanskaとタッグを組み、ニューヨークはペンシルベニア駅の地下で撮影されました。
HPいわく、SitePrintはすでに、空港や病院、駐車場に住居など、80を超える工事現場でのテスト済み。まだ最前線で大活躍とまではいかないものの、今月から北米で先行リリース。来年中には、拡大展開を予定しています。
Source: HP