修理も自分でする時代到来か?
端末を分解し、修理のしやすさをチェックするiFixitが、iPhone 14の分解レポートを公開しました。いわく、中身の構造が一新されており、iPhone 14はここ最近で最も修理しやすい端末になっているとのこと。
バタフライデザインで分解しやすい
外からはわからない内部構造。iPhone 14のiFixitスコアは10点満点中7点! iPhone 13が5点だったことを考えると大幅アップといっていいと思います。大きく変わったのは、背面ガラスが外れる(外しやすい)ということ。端末周りをぐるっと囲むフレームを真ん中に、前と後の両方を開くことができるバタフライデザインになっています。また、背面ガラスパネルを固定しているのは、2本のネジと比較的粘着力の弱いノリ。
この変化に、iFixitの中の人も「ここしばらくで最大のiPhoneデザインチェンジ」「iPhone 14はバタフライデザインで生まれ変わった」「Appleの秘密」と、かなり驚いています。
セルフ修理が加速するか?
ワイヤレス充電とNFC対応のため特定波長の透過ガラスを採用したiPhone 8を境に、端末の分解が非常に難しくなり、iPhone X以降はカメラレンズカバーもあって困難度が急上昇。背面ガラスの粘着素材は超強力で、iFititいわくほぼ不可能状態にあったといいます。
iFixitは分解のプロであり、一般家庭にはないようなツールを使っているので、修理しやすいといってもおうちで素人ができるわけではありません。それでも、ひと昔前のハンダゴテや粘着剤ベッタベタと比べると著しい進化。AppleやGoogleもセルフ修理プログラムを始めており、修理しやすい端末、パーツごとにアップデートできる端末が、今後スタンダードとなる流れが強まっています。EUではスマホ・タブレット端末にパーツや修理を一定期間保証すべきという規制案も出てきています。
iPhone 14 Pro Maxの分解レポートもアップされていますが、こちらはiPhone 13に近く、背面ガラスパネルの取り外し、修理は困難とのこと。iPhone 14シリーズ4モデルで、カメラや機能など悩むポイントは多くありますが、修理という観点でいうとiPhone 14が一番です。
Source: iFixit