<目次>
● 写真や動画を別の所に保管したい
→WindowsPCの場合
→Macの場合
→端末間同期が便利な「iCloud写真」
→Googleサービスを使っているなら「Google Photo」
溜まりに溜まった写真も、しっかりコピーできますよ。
まもなく発表されるであろうiPhone 14。新型iPhoneの話題に胸を弾ませながらも、「乗り換え面倒くさそうだなぁ…」で思いとどまってしまっている人いません?
確かにiPhoneの中には写真や動画など、大切な思い出が詰まっていますし、それらを引き継げないと悲しいですよね…。でも、安心してください! 写真や動画って、みなさんが思っている以上に、簡単に新iPhoneへと引き継げるんです。
方法はいくつかあるので、簡単なところから説明していきますと、一番手軽なのは、標準の「クイックスタート」で、iPhoneをまるごと新しいiPhoneへ移行する方法です。
「クイックスタート」でiPhoneの設定も写真も動画もまるごと移行できる!
「クイックスタート」はセットアップしていないiPhoneを近づけると始まる、iPhoneのデータ移行機能。 iOS11以降で利用できるようになり、iOS 12.4以降のiPhone間では、直接データ転送が行なえます。
利用するには以下の条件が必要です。
・新旧2台のiPhoneが手元にある
・それぞれBluetoothがオンになっている
・Wi-Fiに接続できている
・新しいiPhoneに、古いiPhoneデータを保存しきれるだけのストレージ容量がある
条件これだけなので、わりと緩めですね。では手順にいってみましょう。

iPhoneの電源を入れて端末同士を近づけます。
今まで使っていたiPhoneに「新しいiPhoneを設定」画面が表示されたら、「続ける」をタップして…

新しいiPhone側に表示されるパターンを、今まで使っていたiPhoneのカメラで読み取ります。その後、画面ロック解除に設定されているパスコードを入力。

データの転送画面まで進めたら「続ける」をタップします。このあと位置情報の設定やApplePayの設定なども諸々進めていくと…

データ転送の開始! 転送は写真や動画の容量が多い場合時間がかかるので、長時間覚悟の場合はiPhoneを電源に接続しておきましょう。
店頭が終わると新しいiPhoneは自動で再起動するので、パスコードでロック解除。「復元しました」と表示されたら「続ける」をタップします。

基本的な設定などは復元済みですが、アプリはAppStoreから最新版がダウンロードされます。サービスによっては再ログインも必要です。

「写真」アプリを開くと、撮影した写真や動画が復元されているはず! 以上でiPhone機種変での写真・動画の引き継ぎは終了です。ね?かんたんでしょ?
PC・Macを使ってもバックアップと復元ができる

いや、iPhone to iPhoneじゃ不安で、手動で移行したい!という場合は、iTunes(Windows)やFinder(Mac)でiPhoneのバックアップを取って、iPhoneに復元する方法もあります。手順はApple公式の…
・Mac で iPhone、iPad、iPod touch をバックアップする方法
・Windows パソコンの iTunes で iPhone、iPad、iPod touch をバックアップする方法
をどうぞ。バックアップからの復元もこちらで解説されています。
写真や動画を別の所に保管したい
1. PCのHDDへ保管
iPhone間の移行は「クイックスタート」やPC・Macへのバックアップと復元で行なうとして、何かあったら不安だからPCやMacのHDDにも写真・動画を保管しておきたい! といういわゆる二重のバックアップもアリ寄りのアリ。
■WindowsPCの場合

バックアップと復元と違って、写真・動画だけの保存であれば、方法はシンプル。Windows 11ならエクスプローラから「PC」を開き、iPhoneのアイコンを右クリックし、「画像とビデオのインポート」を選びます。

「すべての新しい項目のインポート」にチェックを入れて、フォルダ名を入力。「インポート」をクリック。なお「その他のオプション」を選べば、保存先の変更もできますよ(外付けHDDなどに保存したい場合に利用しましょう)。

iPhoneの写真・動画が「ピクチャ」フォルダ下へと保存されました。
■Macの場合

Macの場合は、個人的には「イメージキャプチャ」からの取り込みがおすすめです。iPhoneを接続したらドックから「Launchpad」→「その他」→「イメージキャプチャ」で起動。
左の「デバイス」からiPhoneを選んだら「すべてをダウンロード」をクリックすると「ピクチャ」フォルダに保存されていきます。

標準では「ピクチャ」フォルダに無造作に突っ込まれるので、フォルダ分けしたい場合は事前にフォルダを作ってから「読み込み先」でフォルダを指定してください。
2. オンラインストレージに保管
手元のPCではなく、クラウドに写真や動画を保管しておくこともできます。こちらはアプリを使えばスマホからいつでもクラウド上のデータにアクセスできるのが便利なところ。メジャーなサービスとしては…
・iCloud写真……(無料では5GBまで)
・Googleフォト……(無料では15GBまで)
・One Drive……(無料では5GBまで)
・Amazon Photo……(無料では5GBまで。プライム会員は写真は保存し放題。動画は容量を消費)
などがあります。
…が!基本どれも標準でもらえるストレージ容量が少なくてiPhoneの写真と動画をすべて保存しきろうと思うと、自ずと有料の大容量プランが必要になってくると思います。その上で個人的オススメは…
■端末間同期が便利な「iCloud写真」

手軽なのは「iCloud写真」ですかね。すべての写真や動画をiCloudで同期してくれるので、複数端末でも同じライブラリを見ることができます。
また、「ストレージを最適化」機能を有効にすれば、iCloud 写真がデバイス上のライブラリのサイズを自動的に管理してくれます。iPhone側には軽量版が残され、タップするとオリジナル画質がダウンロードされため、iPhone自体のストレージ節約にも効果的。

ストレージのプラン(iCloud+)は50GBで130円/月、200GBで400円/月、2TBで1300円/月(2022年8月26日現在)。256GBのストレージをパンパンに使っている方は200GBじゃ足りないのがちょっと…ですね。せめてここが300GBだったら救われるんですけどねー。
■Googleサービスを使っているなら「Google Photo」

GmailやGoogleドキュメントなど、Googleサービスを利用しているなら、無料でアップロードし放題では無くなったと言えどGoogle Photoは便利です。AIによる写真の人物判断やロケーション判断など、インデックス検索が本当に優秀。人物やシーンで写真を掘り起こしたいときはこのサービスが最強だと思います。
また、アップロードする写真や動画は「元の画質」と「保存容量の節約画質」を選べます。後者を選んでおくと、画質がやや犠牲になるけど、ストレージの容量消費を抑えられるのも便利です。(オリジナルのファイルはPCのHDDに保存しておくといいかも)
ストレージのプラン(Google One)は、100GBで250円/月(年額プラン2,500円)、200GBで380円/月(年額プラン3,800円)、2TBで1300円/月(年額プラン1万3000円)です(2022年8月26日現在)。このストレージはGmailやGoogleDriveの容量と共有されているので、Gmailをバンバン使ってるなら長い目で見てコスパ良いかも?
購入するiPhoneの容量に合わせて最良の選択を
というわけで、iPhoneの移行時の写真・動画データの引き継ぎとバックアップ(保管)方法でした。
基本はクイックスタートで全移行!で良いと思うんですが、過去の写真や動画をすべて背負って移行すると、新しいiPhoneのストレージがいっぱいになってしまいます。
なので、ここは購入するiPhoneの容量とも要相談ですかね。ストレージ圧迫を回避したいなら、オンラインストレージの併用も検討してみましょう。