そうだ、星を見よう!初心者にも優しいスマート天体観測機「Vespera」

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  • author George Dvorsky - Gizmodo US
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  • そうこ
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そうだ、星を見よう!初心者にも優しいスマート天体観測機「Vespera」
Photo: George Dvorsky / Gizmodo

星どころか、最近、空も見上げてない。よし、見なきゃ。

こんな便利なものがあるんですね、知りませんでした。スマート天体観測機ですって。宇宙を観察してみよう! と思い立ったとして、都合よくそこに天体望遠鏡があったとして、見たい星はもちろん、そもそも何かしらの星に狙いを定めて望遠鏡を設置するのって簡単ではありませんよね。方向とか、角度とか、ある程度知識がないと星を見るスタートラインにすら立てません。でも、スマート天体観測機なら、準備はおまかせなんです。米Gizmodo編集部からレビューが届いています。これは興味ある!


数週間前、天体望遠鏡のレビュー担当しない? と言われ、ちょっと困っていました。レビュー担当ではないので、今までレビュー記事はやったことがない。そのうえに、モノは天体望遠鏡、人生で一度も触ったことがありません。これ無理だろと思って断ろうとしたら、編集に言われたんです。「大丈夫、コレ、誰でもできるタイプのやつだから! むしろ触ったことない人が適任だよ」って。押し切られる形でレビューすることになったVespera。素人がいきなり2,499ドル(約36万円)の天体望遠鏡を扱うことに緊張しながらも、使ってみると編集の言いたかったことがよくわかりました。使いやすい&天文学入門にはサイコー! Vesperaに対する気持ちは、「レビューするの気が重いな」から「返したくない!」に一瞬で変わってしまいました。

Vaonisスマート天体観測機Vespera


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Photo: George Dvorsky / Gizmodo

これは何?:天文写真のために開発されたスマート天体望遠鏡。宇宙の高画質画像を簡単に撮影できる。

価格:2,499ドル(約36万円)。

いいところ:コンパクト、使いやすい、光害ありの環境でも使える、夜空の高画質撮影ができる!

気になったところ:撮影した画像はモバイル端末でしか見ることができない。


設置は拍子抜けするほど簡単

いきなり1人で天体望遠鏡を設置する勇気がなかったので、息子(成人済)を巻き込むことにしました。フランスを拠点とするメーカーVaonis制作のVespera。まずはアンボックスしないと始まらない! と自分を奮い立たすも、ちょっと拍子抜け。だって、ハードの設定はほんの数分で完了してしまいましたから。

重さ5kg38×20×9cmのボディは、持ち運び可能でデザインされているので、設置が比較的簡単なのも納得。別売りですが、持ち運び用の専用バックパックもあります。設置に必要なのは、同梱のバブルレベルで水平をチェックしながら、3本の脚のネジを止めることだけ。あとは、USBケーブルで充電をしておくこと。防水IP43なので、多少の雨くらいは大丈夫。

ハードもですが、ソフト面も簡単です。やるべきことは専用アプリSingularityをモバイル端末にダウンロードするだけ。今回は画面の大きさを考え、iPadを使いました。アプリの設定まできて、やっと自分で調整するプロセスあり。ちなみに、ここで気づいたことがあります。Vesperaの天体観測はデジタル観測なんです。望遠鏡をのぞいて実際に目で星を見るのではなく、望遠鏡で撮影した画像をタブレットなりスマホを介して見るというスタイル。つまり、Vesperaは天体望遠鏡ではなく、天体観測機であり、天体用ロボカメラなんですね。画像のチェック&シェアは簡単かつすぐにできるので、特に気になりませんでした。

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iPadで見たSingularityアプリの画面。
Image: George Dvorsky / Gizmodo

VesperaとiPadをWifiで繋げば、準備完了。設定用の取説は同梱されていなかったものの、オンラインチュートリアルもあるし、アプリの設定も難しくないので、手軽に始められると思います。

観測開始!

端末にあるのは、光るボタンがひとつと自動で動くアームが1本。バッテリーもちは4時間。外が暗くなってきたら、いよいよスタートです。

5kgのVesperaをヒョイと庭にだし、水平バランスを再度確認したら、あとは自動の初期動作を見守るだけ。アンボックスからターゲット(星)に狙いを定めるまで、全部合わせても20分ほど。レビュー前の不安が嘘のようです。

その日の夜空には満月があったので、まず最初は月を見てみることに。狙いを決めるのはアプリ上でやります。アプリ画面で月を選ぶと、iPadからVespera本体に指示が飛び自動で動きます。次の瞬間、iPad画面に現れたのは、息を呑むほど美しい月の画像。今まで見たなかで最もディティールまではっきりした月の画像です。間違いなく、自分史上最高の月ショット(撮影したのはロボカメラだけど)!

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Photo: George Dvorsky / Gizmodo

一気にテンションが上がった息子と私は、思いついた星(土星とは木星とか)をアプリで設定して撮影してみたのですが、月ほどのインパクトはなく点レベルでした。土星は点ながらも、輪っかを見ることはできましたけどね。一瞬がっかりしましたが、Vesperaの得意とするところは、目では見えない星や星雲なんです。

得意とするのは遠距離天体撮影

Vesperaの真骨頂は遠距離天体撮影。太陽系の目で見える星は単純にパシャリですが、目で見えない星は長時間露光撮影でじっくりキャプチャします。Vesperaに搭載されているソニーのセンサー、口径50mm、焦点距離200mm、画角1.6度× 0.9度のおかでげ、クリアでシャープな高画質宇宙画像が撮影、保存、シェアできます。

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亜鈴状星雲の撮影に成功!
Photo: George Dvorsky / Gizmodo

長時間露光撮影のカスタマイズもあれこれあり、もちろん撮影時間の調整は可能。また、撮影途中いつでも画像を確認することもできるので、満足のいくところでストップしてもよし。

撮影した画像は、デフォルトで端末のハードドライブ(11GB)に保存されますが、スマホやタブレットのアルバムに保存もOK。画質は1920×1080ピクセルで、jpg/ tiff/ fitsで保存可能。けっこうすぐに、これはいい! と満足する画像が撮れます。

使い始めて数日で、葉巻銀河(M82)キャッツアイ星雲花火銀河(NGC 6946)亜鈴状星雲(個人的にはこれが一番好き。鮮やかな色が素晴らしい!)、渦巻銀河の撮影に成功! 使用した長時間露光設定は20分から60分ほどで、アプリのオススメを基本に撮影しました。撮影中いつでも確認できるので、だんだんくっきりと見えてくる星を見ているのも楽しく感じました。

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かなり空が明るい状況ながらも、花火銀河も撮影成功!
Photo: George Dvorsky / Gizmodo

アプリには、プリセットで250以上の星・星雲などのリストがあり、撮影完了を待つ間に星についてのお勉強もできます。観測位置情報やその日の星の位置なので、その日観測すべきオススメもアプリが教えてくれます。とても親切なアプリなのですが、オススメではなく自分の見たい星を観測するときは、Sky Guideアプリを使ってから、Singularityアプリで探していました。

レビューにおいて最も心配だったのは、我が家の周辺環境。私はトロント在住で、おうちの周りがけっこう明るいのです。ただ、これも杞憂でした。Vesperaは光害にも負けず期待以上の画像を撮影してくれました。それでも気になる場合は、別売りの光害用フィルター(199ドル=約2万9000円)を使うのも手です。

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オメガ星雲。
Photo: George Dvorsky / Gizmodo

高いおもちゃ? 安い科学機器?

Vesperaを使って、私も息子もすっかり天文学者気分。肉眼では見ることのできない星を見ることで、いつもの夜空も違ったものに見えてきました。私は、面倒なセットアップがなく星を堪能することができてとても楽しかったのですが、息子は私ほど好意的な意見ではなく…。いわく、科学器械というよりも、おもちゃの感覚が強いとのこと。息子的には自動なのが好きじゃないそうですが、私はそこが好きでした。

Singularityアプリでいろいろやってみると、自動お任せではなく能動的に観察できるので、どこまで自分でやるかですね。そもそも、2,499ドルという価格を考えれば、とてもおもちゃとは思えません。とはいえ、科学器械としては安い。Vaonisのマシンを見ると、2018年リリースのStellinaが3,999ドル(約57万5000円)、近日リリース予定のHyperiaが4万5000ドル(約650万円)で、Vesperaは最もお手頃端末なのですが。

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光害&たびたび飛んでいく雲にも負けず、露光時間50分で撮影したアンドロメダ銀河。
Photo: George Dvorsky / Gizmodo

Vesperaはターゲットの星の動きに自動で合わせて動いてくれるので、長時間露光撮影が必要な夜空には夢のようなマシンです。ひとつ注意すべきことは、撮影は自動ですが保存は手動なこと! 私はここをミスって長時間撮影を1枚パーにしてしまいました。

今回は息子と2人だったので使わなかったものの、Vesperaにはマルチユーザーモードがあります。これなら、キャンプなどグループでの天体観測もみんなそれぞれの端末で画像を見ることができて同時に楽しめます。

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渦巻銀河。次はもっと長い時間撮影してみたいな!
Photo: George Dvorsky / Gizmodo

天体望遠鏡の価格はピンキリですが、数百ドルから1,600ドル(約23万円)くらいのものもあり、Vesperaより安いものはいくらでもあります。お家で観測しようと思ったら、そんなに予算は割けません。

でも、スマート機能がある天体望遠鏡は稀長時間露光撮影できる夜空専用カメラも稀。他にも、Unistellarというスマート天体望遠鏡はあるのですけどね。

最初は不安だったスマート天体観測機レビュー。Vesperaを使ってみてお家天体観測のイメージが変わりました。自分でこんなに綺麗な宇宙の写真を撮れるなんて! しかも街中で! こまかい設定なしで! 肉眼では見えない星の撮影が得意なだけあって、Vesperaを使って空への関心も高まりました。もっともっと夜空を眺め、探索してみたい気持ちになりました。天体初心者の私にとっては、Vesperaはまさに求めていたガジェットと言っていいかな。

Source: Vaonis

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https://www.gizmodo.jp/2022/04/voyager-mak80.html

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