素晴らしき発想力。AI生成画像に特殊効果と音声だけで映画を作る猛者登場

  • author 岡本玄介
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素晴らしき発想力。AI生成画像に特殊効果と音声だけで映画を作る猛者登場
Image: Twitter

長編映画としても十分通用しそう。

キーワードを打ち込んで画像を生成させるAIソフトが、公募展で1位を獲ったりと世間を騒がせている昨今、ゲームやイラストの背景などに使うのにピッタリでは? という意見も散見されます。やっぱり世界は広いもので、すでに動画コンテンツを制作している人がいるんです。

宇宙で塩に侵食される恐怖

それがドイツのエンジニアFabian Stelzerさん。神経科学を学んだことはあれど、自身をアーティストだとは思っていないのだそうな。作品名は塩という意味の『SALT』で、とある採掘コロニーにできた謎の塩湖を軸に物語が進みます。

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Image: Twitter

凶悪な異星人も出てくるので、SFホラーっぽい雰囲気になるのでしょうか? 次の動画では、日本語の歌が聴こえてきます。耳を澄ませてみてください。

1枚の絵が持つ力で物語が進む

AIで生成した画像はいわゆる「止め絵」なのですが、そこに効果音やVHS映像のような特殊効果、人の声などを巧みに被せることで紙芝居らしさは皆無。2022年の技術を使い、1970年代風のレトロでSFな映像作品としてちゃんと成立しています。それをツイッターに投稿し、フォロワーの投票によって新たなストーリーに反映される方式を採用し、完成を目指しているのです。

声も表情もAIで

まず画像の生成には、文章(プロンプト)の打ち込みだけという「Midjourney」と「DALL-E 2」を使っています。人物が喋っている表情はディープフェイクを使い、声もまたAIソフト「MURF.AI」を使っている徹底ぶり。唯一アナログなのは、Stelzerさんが発する男性の声なんですって。

未来の映像制作を変えるかもしれない

AIが生み出すSF、またはファンタジーっぷりは、否が応でも想像を掻き立てられますもんね。世界観をさらに拡張するかどうかは本人の自由。2分の動画を作るのに2時間かかるそうですが、熱意がないと続かない作業です。

完全に新しい試みですが、完成度は非常に高いですよね。完成後は作者が思うストーリーで進む「ディレクターズカット版」も作りたいとのこと。物語の完結も楽しみですが、本作が映像やアートの世界にどう影響を与えるかも気になるところです。

画像作成AIの中で一番芸術的なのは「誰」?

画像作成AI10種で、その芸術性やオリジナリティを比較チェックしてみた。

https://www.gizmodo.jp/2022/08/most-artistic-ai.html

Source: Twitter, PCMag via Futurism, Midjourney, DALL-E 2, MURF.AI