マジでガチなPRO仕様なVR/MRヘッドセット。「Meta Quest Pro」のお値段は22万6800円

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  • author 武者良太
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マジでガチなPRO仕様なVR/MRヘッドセット。「Meta Quest Pro」のお値段は22万6800円

スタンドアローンなMRヘッドセットと考えると、この価格はアリな気がしています。

MetaがMeta Quest 2を超える上級モデルの「Meta Quest Pro」を発表しました。アメリカでの価格は1500ドル。日本での販売価格は22万6,800円。1ドル150円くらいの相場で換算した価格。値上げしたとはいえ、5万9400円で購入できるMeta Quest 2と比べるとめちゃくちゃ高価で、おいそれとは手が出しにくいプライスとなりました。

しかし高くなっただけの性能を持っているのは事実です。

10個のカメラ・センサーがVR/MR性能を支える

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Image: Meta

採用されたSoCはQualcomm Snapdragon XR2+。性能は従来のSnapdragon XR2と比較して50%アップするとのこと。12GB RAMと256GBストレージを搭載しています。

ディスプレイ解像度片目1800×1920ピクセルで、Meta Quest 2よりやや精細になりました。

こういったスペックを見るぶんには、Quest 2と大きく変わっていないように感じますが、注目するのはここから。本体には外側に5つ、内側にも5つのVR/MRセンサーが組み込まれています。このセンサーによって高解像なカラーパススルーを実現。またフェイシャル(表情)トラッキング・アイ(目線)トラッキング機能も内蔵しました。

高解像なカラーパススルーはMR用に使うことができるほどのクオリティ。Metaはマイクロソフトとタッグを組んで、Mesh for Microsoft TeamsとHorizon Workroomsの連携が図れる取り組みをするとのことですが、Meta Quest ProはWindows Mixed Realityの可能性を広げるデバイスとなってくれるのかもしれません。

またフェイシャル&アイトラッキングはVRアバターの表情をより豊かにすることが可能です。3D CGで描かれたVRアバターでも人間の息吹を感じとれる存在感を醸し出せそうじゃないですか。

精細な感覚が得られるコントローラがクリエイティブワークをサポート

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Image: Meta

ヘッドセットの本体重量は722gとなかなか重め。しかし本体そのものはコンパクトにまとまっているように見えます。 光を屈曲可能な光学モジュールとパンケーキレンズによって、本体部は40%以上の薄さとなりながらもppiが37%向上。色域も1.3倍に広がり、鮮やかな色を体験できるようになりました。

左右のコントローラーにはそれぞれ、3つのカメラとSnapdragon 662を搭載。VRヘッドセットのコントローラでおなじみだったリング状のパーツがなくなりコンパクト化。TruTouchハプティックフィードバック機能により、視覚・聴覚に加え、触感も刺激します。

付属のスタイラスペン先をコントローラに装着することで、ペンで描いている感覚をリアルに再現してくれるため、立体構造のアートやデザイン画を描く際も自然な感覚が得られます。

マルチ仮想ディスプレイでマルチタスク対応のモバイルワークステーションに

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Image: Meta

前述したマイクロソフトは、Mesh for Microsoft Teamsだけではなく、Microsoft 365をはじめとしたサービスもQuest環境で使えるように対応するそうです。そしてMeta Connect 2022のプレゼンを見た限り、Meta Quest Proは5つまでの仮想ウィンドウを開き、WordやExcelなど2D表示のアプリを表示させて、仮想マルチモニタ・マルチタスク環境で扱えます。

普通のノートパソコンよりかさばるものの、どこでもマルチモニタ環境を構築できるメリットは、ビジネスユーザーにとって大きなものとなるでしょう。

Meta Quest Proはプロの名に恥じない作りのVRヘッドセットであり、世界初のスタンドアローンMRヘッドセットとなりえるものです(Pico4のカラーパススルーは立体視に難があるため、MRコンテンツはお試し的なものしか使えない)。

価格にしても機能にしてもコンシューマー用とはいえず、ゲームで遊んだり、ソーシャルVR=メタバースにログインする目的で買うには高すぎ。しかし今後メガネ型・ゴーグル型デバイスでなにができるのかをいち早く知るためのプラットフォームとしては見過ごせない存在となるはずです。アップルが狙っている世界もMRの軸のなかにあるでしょうし。

Source: Meta