演奏者がいなくてもリアルな演奏が楽しめる「リアルサウンドビューイング」で民族楽器を体感しよう

  • author 巽英俊
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演奏者がいなくてもリアルな演奏が楽しめる「リアルサウンドビューイング」で民族楽器を体感しよう
Image: YAMAHA

ヤマハが浜松市楽器博物館で、同博物館との共同で「Real Sound Viewing 馬頭琴演奏再現」というユニークな展示を10月27日から行ないます。モンゴルの伝統楽器である馬頭琴を、演奏者ナシで奏でるというバーチャルライブです。

演奏をデータ化して振動に変換

ヤマハでは、以前から「Real Sound Viewing(リアルサウンドビューイング)」という技術を研究し続けています。これは「ライブの真空パック」というコンセプトで、演奏者のプレイをデジタル化して楽器に振動として伝え、実際に楽器を鳴らすことでプレイヤーの細かな演奏ニュアンスを再現するものです。

サウンド面でのリアリティを追求するだけでなく、プレイヤーの姿を透過スクリーンへ投影することで視覚的にもライブの臨場感を生み出します。これは初音ミクを生み出したヤマハならではですね。

実際に鳴っているのが生の楽器なので、今までのパブリックビューイングなどでは再現できなかったリアルなプレイを伝えることができます。さらにはすでに解散していたり亡くなってしまった伝説的アーティストの名演奏をデータ化して、あたかも目の前で演奏しているかのように再現することも可能になるでしょう。ライブの可能性を大きく広げる技術なのです。

馬頭琴は2弦の弦楽器で、本体のサウンドホールが重要な音の個性を生み出します。西洋の弦楽器とは異なるちょっと歪んだようなサウンドに味があり、実際の楽器を目の前で鳴らすというリアルサウンドビューイングのスタイルにマッチしています。

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演奏音のデータから変換した振動を楽器に伝える装置
Image: YAMAHA

今回の展示では演奏音のデジタルデータを慎重に調整するとともに、振動を楽器に伝える装置を最適な位置とバランスで取り付けることで、独特の奏法から生まれる伸びやかで繊細なニュアンスをリアルに再現しています。

展示は12月13日まで同博物館にて。実際に体験してみる価値はありそうです。

Source: YAMAHA