こちらは(株)メディアジーンのメディアコマース・チームが編集・執筆した記事です。
カナル型イヤホンのメリットは、周囲の音をカットして没入感を高めてくれるところ。まあイヤホンだし、なんて音に妥協したくなければ、カナル型は捨てがたいですよね。
でもカナル型には、耳に入れっぱなしにしているとシンドくなってくるというデメリットも。音質を犠牲にして、装着感の軽いオープンイヤー型にするべきか、なかなか悩ましいところです。
そんなちょっとしたストレスを抱えている人、AZLA(アズラ)の「SednaEarfit Max」は、試してみる価値があるイヤーピースですよ。
「AZLA SednaEarfit MAX」おすすめポイント
・相当に軽い装着感
・ハニカム構造のコアレスワックスガードは、音質もグッド
・テーパード型構造設計で、着け外しもストレスフリー
とにかく装着感が軽い
ちなみに私は普段、ソニーの「WF-XB700」にAZLAの「SednaEarfit XELASTEC」を装着して音楽やポッドキャストを聞いています。

SONY純正のイヤーピースも決して悪くないのですが、「XELASTEC」は体温で軟化して耳の形状にフィットしてくれるので、ドライバーの音をストレートに耳まで届けてくれて、音に華やかさがあるところが気に入っています。
ただ外すときに、耳から剥ぎとるような感触があるくらいフィット感が高いので、何度も着け外しするときには “重たい” 感じがするんですよね。

とうわけで、“究極の低刺激フィット” とアピールされている同社製「SednaEarfit Max」を試してみたくなったというわけです。
結論から言うと、「XELASTEC」と比べれば天と地ほど装着感が軽くなりました。スルッと装着して、スルッと取り外しできるので、“今からガッツリ音楽聴くぜ!” みたいな気負いはまったく不要です。
耳への優しさにこだわり

KCC SILICONE社製の医療用メディカルシリコンを100%使用している「Max」の優しさは、写真からも伝わるんじゃないかというレベル。
もちろん、ドライバーとの間に障害物がなく、ストレート構造になっている「XELASTEC」の音質も捨てがたいんですけど…。

「Max」には、イヤホン内部への異物侵入を防ぐため、コアレス一体型のシリコンフィルターが採用されています。
音質面で不利になりがちなフィルターですが、高音質を保つために蜂の巣型(ハニカム構造)のコアレスワックスガードを搭載。慎重に聞き比べないと気が付かないレベルまで、音がこもる感じは抑えられています。
このシリコンフィルターを開発したのは、もちろん耳に優しいイヤーピースを作るため。さすがに装着していないレベルとまでは言えませんが、耳の圧迫感が大きく削減されています。
ちなみに、コアレスとフィルターを一度に成形する金型設計は、特許取得済みの独自仕様とのことですよ。

さらに、耳に触れる部分に向かうほど厚みが薄くなるテーパード型構造設計も、AZLAとして初採用。これも、装着感の軽さに一役買っています。
ストレスのない着け心地は、オープンイヤー型にも引けを取らないと思いますよ。
さて個人的には、今後いちいち「XELASTEC」と「Max」を付け替えるのはさすがに現実的ではないので、どちらかをデフォルトとして選択しないといけませんが…。
私の答えは、「Max」。音質を追うならオーバーイヤー型を使うほうがベターですし、まずイヤホンに求めるべきなのは、やっぱり手軽さ(気軽さ)だと思うんですよね。
音質にそれほど差があるわけではありませんし、総合点では「Max」のほうが優位と結論付けておきましょう。
「SednaEarfit Max」には、一般的なサイズの「Standard」と、充電ケース内が狭い完全ワイヤレスイヤホン用の「for TWS」、AirPods Pro用の「for AirPods Pro」の3タイプがラインナップされています。
筆者が使っている ソニー「WF-XB700」の場合は、「Standard」でも問題なくケースに収まってくれますが、完全ワイヤレスイヤホンを使っている人は、購入する前にお使いのイヤーピースを計測しておくのをお忘れなく。
Photo: 田中宏和
Source: Amazon.co.jp