億万長者の投資によって生じるCO2排出量は、フランス全土のCO2排出量に匹敵する

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億万長者の投資によって生じるCO2排出量は、フランス全土のCO2排出量に匹敵する
オックスファムのリストに登場するバークシャー・ハサウェイの会長兼CEO、ウォーレン・バフェット氏(1991年の写真) Image: Rob Crandall / Shutterstock.com

ビリオネアは気候変動に大きな影響を与えているし、責任をとるべき。

世界のビリオネアは、世界の低所得者層の約100万倍の排出量であることが新しい報告書で明らかになりました。でも、プライベートジェットとか高級車とかヨットとか、個人的なライフスタイルから排出されるCO2ももちろんありますが、その大きな原因は莫大な金融投資によるものでした。

(Oxfam)オックスファムが発表した報告書によると、アメリカの億万長者のビル・ゲイツ、ジム・ウォルトン、ウォーレン・バフェット、イーロン・マスクなど、世界の125人の富豪によって排出されるCO2は、フランス全土にほぼ匹敵するとのことです。

お金持ちの資金の投資は、投資先企業のCO2排出量にも関係する

世界のトップ1%は、個人的なライフスタイルよりも、金融投資によって排出される二酸化炭素が排出量全体の50%から70%を占めるとのこと。この報告書では、超富裕層による金融投資が、どのくらい汚染産業に影響を与えているかが顕にされています。

「プライベートジェットやヨットを頻繁に利用する億万長者のライフスタイルから生まれる排出量は一般人の数千倍にもなり、すでに許容できないレベルですが、彼らの投資による排出量と比べれば、その排出量は100万倍以上にもなります」と、Oxfamの気候変動リーダーのナフコテ・ダビ氏は述べています

Oxfamの研究では、億万長者の排出量を算出するために、まず世界でもっとも裕福な220人をリストアップし、彼らが少なくとも10%の株式を保有している企業を特定しました(米証券取引委員会の定義では、10%以上の株式を保有している場合は、その会社の主要株主となり、会社全体の意思決定や方向性に対して通常の株主よりもはるかに大きな影響力を持つとしています)。

そしてExerica(エクセリカ)のデータを用いて、彼らの投資先企業のScope 1(事業による直接排出量)及びScope 2(電力や冷暖房等、事業を行なうための間接排出量)を算出し、それぞれの億万長者の投資額と、Scope 1・2の排出量から、どのくらい彼らがCO2排出量に責任を負っているかを算出しました。

入手できた125人の富裕層のリストと、183のグローバル企業への莫大な投資をつけあわせて、それぞれの億万長者が、金融投資によって毎年平均で330万トンのCO2排出量に責任があることがわかりました。一方、世界の最貧困層の人々は、毎年平均でわずか3トンのCO2しか排出していません。

しかしながらOxfamによると、一部の富裕層の投資に対する開示の不足と、一部の企業のCO2排出量開示の不足により、正確な分析を行なうためのギャップが存在していることも言及しています(例えばジェフ・ベゾスはリストに含まれていません)。

また地球環境を守るためのグリーン資本主義に賛同する人、例えばビル・ゲイツやイーロン・マスクのような人が、炭素集中型の投資をしていることと、そもそも彼らの資本が気候変動解決のためのテクノロジーに投下されていることを考慮すれば、今回の調査結果に対して反論があるかもしれません。

超富裕層は責任を負うべき

この報告書では、行き過ぎた資本主義と、ごくごく少数の超富裕層が、地球環境に負の影響を与え続けることを物語っています。

「フランス、エジプト、アルゼンチンといった国全体のCO2排出量と、億万長者による投資によって生まれる間接的なCO2排出量は匹敵します。富裕層が排出量全体に大きな責任を負っていることは、気候変動政策の立案においてほとんど議論も検討もされていません。企業のヒエラルキーの頂点に立つビリオネアたちは、気候変動に対する大きな責任を負っています。彼らはずっと説明責任から逃れてきました。これは変えていくべきです。」と、ナフコテ・ダビ氏は述べています。

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