役員クラスが続々と退社。
イーロン・マスク氏によるTwitter買収が完了したのは10月28日。洗面ボウルを持ってTwitter本社に乗り込んでから、光の速さで指示を出し「改革」を行なっているマスク氏。リストラのニュースは世界的にも大きく取り上げられましたが、クビではなく自らの意思でTwitterを去った人も少なくありません。それも上級役員が続々…。ここ数週間でTwitterを後にしたエライ人たちをまとめてみました。
Sarah Personette氏(チーフ・カスタマー・オフィサー)
10月28日、マスク氏による買収完了数時間後に辞職。Personette氏はTwitterの広告関連の契約におけるキーパーソンでした。27日には「広告主に対して変わらずブランドの安全性は保てるように、マスク氏といい話し合いができました。将来が楽しみ!」というツイートしていたのに、一夜で何があったのでしょう…。
Had a great discussion with @elonmusk last evening! Our continued commitment to brand safety for advertisers remains unchanged. Looking forward to the future! https://t.co/B7NFJhD2hq
— Sarah Personette (@SEP) October 27, 2022
11月1日にTwitterへのさよならメッセージをスレッドでツイート。「ブランドの安全性を何よりも重視していた」Personette氏は、辞職前の最後の最後まで尽力したと語りました。
Hi folks, I wanted to share that I resigned on Friday from Twitter and my work access was officially cut off last night.
— Sarah Personette (@SEP) November 1, 2022
「顧客の皆さんへ、私たちへの信頼がまさか揺らぐ日が来るなんて、1度も思ったことはありませんでした。壮大な瞬間やチャレンジを通して、そこに確かにコミュニティがあったと思います」
Dalana Brand氏(チーフ・ピープル&ダイバーシティ・オフィサー)
10月28日辞職。Brand氏は、2013年のTwitter株式公開後初となる黒人女性のC-suite(経営幹部レベル)役に就任。
11月1日に、4年間のTwitterでの仕事、特に自身のチームメンバーに感謝を述べるツイートをポスト。#LoveWhereYouWorkのハッシュタグが印象的。
After 4 amazing years, I resigned from Twitter on Friday. It has truly been one of the best experiences of my career and every moment embodied #LoveWhereYouWork.
— Dalana Brand (@DalanaBrand) November 1, 2022
Leslie Berland氏(チーフ・マーケティング・オフィサー)
11月1日辞職。買収完了後、マスク氏に社内ツアーをしたのがBerland氏だったというのが皮肉です。正式な辞職発表はしなかったものの、11月2日に青いハートをツイート。
💙
— Leslie Berland (@leslieberland) November 1, 2022
Lea Kissner氏(チーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー)
11月10日辞職。同日退職ツイートをポスト。
Twitterのサイバーセキュリティ関連の役員の辞職に、連邦取引委員会は驚いたはず。なんせユーザーのプライバシー、セキュリティの侵害に関して、Twitterには連邦取引委員会から2つの同意命令が出ているところなので…。
I've made the hard decision to leave Twitter. I've had the opportunity to work with amazing people and I'm so proud of the privacy, security, and IT teams and the work we've done.
— Lea Kissner (@LeaKissner) November 10, 2022
I'm looking forward to figuring out what's next, starting with my reviews for @USENIXSecurity 😁
Yoel Roth氏(トラスト&セーフティ・トップ)

11月10日のRoth氏の辞職は、Twitterにとっては一番ショッキングだったかもしれません。マスク氏がトップに君臨後の混乱の中、ヘイトコンテンツやフェイクコンテンツに引き続き対応しているとユーザーに呼びかけており、Twitterにもまだちゃんとした人が残ってる!とある意味ユーザーの安心感の拠りどころとなっていた人。退職発表はしていないものの、Twitterのプロフィールには「元トラスト&セーフティ・トップ」と。
Roth氏のLinkedInによれば、Twitterには7年在籍し、セキュリティやコンテンツ問題に取り組み、ポリシーや脅迫などの調査を行なっていました。
Damien Kieran氏(チーフ・プライバシー・オフィサー)
11月10日辞職。現在、Twitterのプロフィールにある役職に「元」が追加されています。端末、Twitterロゴバッチ、社員証の画像をツイート。
Kieran氏は、Twitterが連邦取引委員会対する義務を果たすためのキーマン的存在でした。
Time honored tradition. ✌️#oneteampic.twitter.com/ZS1FtMFivK
— Damien (@Damokieran) November 10, 2022
Marianne Fogarty氏(チーフ・コンプライアンス・オフィサー)
11月10日辞職。正式な退職発表は成されていないものの、11日に#LoveTwitterのハッシュタグ付きでこんな意味深ツイートを。
「毎週木曜のカウンセリングが新しい意味になりました。」
Therapy Thursdays have taken on new meaning of late. #LoveTwitter
— Marianne 🙏😌🥧 (@MarianneFogarty) November 11, 2022
ここまで「C」がつく役職の人たちが一気にいなくなっては、そりゃマスク氏だって弱気になるのかも。