ついに最終話! スター・ウォーズのドラマ『キャシアン・アンドー』はスルーしてしまうには惜しすぎる傑作

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  • author 傭兵ペンギン
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ついに最終話! スター・ウォーズのドラマ『キャシアン・アンドー』はスルーしてしまうには惜しすぎる傑作
Image: (C)2022 Lucasfilm Ltd.

まず3話までイッキ見がオススメ!

『マンダロリアン』で大成功を治めたDisney+(ディズニープラス)が、映画『ローグ・ワン』のキャラクターを主人公にしたドラマ『キャシアン・アンドー』を始めると発表された時、そのあまりに意外なチョイスに驚かされたのですが、いざ完成したものを観たら、その凄まじい出来に驚かされました。正直、Disney+で配信されてる中でも抜きん出て面白いドラマだと思います。

あまりに面白く、その割にはまだまだ注目されていないタイトルだと思うので最終回の配信に合わせてその魅力をごくごく簡単に紹介します。ちなみに、ストーリーのネタバレなどは極力しないようやっていきますが、情報ゼロで観たいという人は、今すぐ観始めて!

あらすじ

Video: ディズニープラス/YouTube

詳しい話に入る前に、ドラマ『キャシアン・アンドー』の極々基本的なところだけ語っておくと、物語は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の5年前が舞台で、帝国よる支配が進んだ銀河で生きる男キャシアン・アンドーが、反乱軍のスパイになるまでを描くもの。

『スター・ウォーズ』はいろんなジャンルが混ざった作品群ではあり、例えばドラマ『マンダロリアン』が宇宙での冒険と西部劇なアクション要素が強めでしたが、大きく味が違って『キャシアン・アンドー』はスパイものであり、ポリティカル・スリラー要素がかなり強めな作品。ちょっと無理やり例えるならば、『裏切りのサーカス』のスター・ウォーズ版のような作り。

それもそのはず、このドラマシリーズを作り出したトニー・ギルロイは映画『ジェイソン・ボーン』シリーズの脚本を手掛け、監督・脚本を担当した法廷スリラー映画『フィクサー』でアカデミー賞に多数ノミネートされた人物。『ローグ・ワン』の脚本と再撮影の監督も担当していたことからの『キャシアン・アンドー』への起用だったわけなんですが、今作ではお得意のスリリングで引き込まれる物語をスター・ウォーズの銀河の中で繰り広げています。

「嫌な現実味」が面白い

『キャシアン・アンドー』7話(シリル)
image: (C)2022 Lucasfilm Ltd.

そんなわけでスター・ウォーズの銀河帝国を今までとはまたちょっと違った形で掘り下げた作品。帝国がどのような圧政を敷き、どうやって人々の自由を奪っていて、なぜ倒されるべき存在なのかというのを描いています。

手から電撃を繰り出す悪の皇帝や部下の首を締めまくる悪の騎士がリーダーだから悪とか、惑星を破壊する兵器を持ってるから悪とかそういう話ではなく、人々を積極的に監視し抑圧する構造的暴力を振るう悪という側面がかなり強く描かれており、現代にも通じる嫌な現実味があり、だからこそ面白い。

それはスター・ウォーズのアニメの小説やコミックの派生作品の節々で描かれてきたものを煮詰められてきた形でもあり、今までの実写作品とはまた違うツボを刺激されてるような感じで、しみじみと良さを感じさせられています。改めて、スター・ウォーズの世界ってやっぱり面白いんだなぁと改めて思わせてくれました。

『キャシアン・アンドー』1話(キャシアン①)
image: (C)2022 Lucasfilm Ltd.

この作品はそんな物語面だけではなく、キャラクターもまた同様に魅力的。主人公のキャシアン・アンドーは物語のスタート時点では、ただの泥棒で、それがひょんなことから帝国の圧政に立ち向かう人々と絡むことになり、彼らに刺激を受けながら、また彼らを奮い立たせることにもなる人物。『ローグ・ワン』のスタート時点でいきなり情報提供者を殺す冷酷なスパイであるキャシアン・アンドーに向かっていくヒントがあり、それを追ってくのがこのドラマの楽しいところでもあります。

『キャシアン・アンドー』モン・モスマ
image: (C)2022 Lucasfilm Ltd.

また、このドラマには『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で反乱軍のリーダーで、『ローグ・ワン』にも登場したモン・モスマが登場。このドラマの段階では銀河帝国元老院議員でありながら、密かに帝国の圧政に立ち向かう勢力を支援しているというかなり危ない橋を渡っている人物。このドラマでは彼女の大活躍というよりも、活動の中で夫や娘とうまくいかなくなっていく孤独な戦いに焦点があたっており、キャシアン・アンドーとはまた違う魅力を生み出しています。

『キャシアン・アンドー』9話(シリル&デドラ)
image: (C)2022 Lucasfilm Ltd.

一方で、帝国権力側の主要キャラクターとして登場する、ISB(帝国保安局)のデドラ・ミーロ監査官や、企業が統治する地域の保安監査チーム(実質の警察機関)のシリル・カーン福捜査官といったも面々もこのドラマの面白さの重要なパーツの一つとなっています。彼らが単純な悪ではなく、帝国の法律に則って国のために最大限の努力する、ある意味“真面目な人々”として描かれており、そこには人間臭さもあって、それが現代にも通じる銀河帝国の恐ろしさを強調しています。

『キャシアン・アンドー』2話(ルーセン)
image: (C)2022 Lucasfilm Ltd.

しかし、何と言ってもこのドラマを象徴するのは帝国の圧政に立ち向かうために暗躍する謎の男ルーセン・レイエル。キャシアンを帝国との戦いに巻き込んでいく張本人なのですが、大義のためには手段を選ばぬ冷酷さがあり、後のキャシアンにも通じるところがある人物。このドラマの帝国は恐ろしいですが、この男も負けないくらい恐ろしい。演じるステラン・スカルスガルドが改めて名優であることを思い知らされるキャラクターとなっています。正直、彼を観るために『キャシアン・アンドー』を観て欲しいと言えるほど。

『キャシアン・アンドー』8話(キノ・ロイ)
image: (C)2022 Lucasfilm Ltd.

演技で言えば、ネタバレになるのであんまり詳しいことは言えませんが、途中で登場するアンディー・サーキス演じるキノ・ロイも登場エピソードの完成度も相まって、本当に本当に素晴らしいキャラクターでした。正直、彼を観るために『キャシアン・アンドー』を観て欲しいと言えるほど(2回目)。

スルーしてしまうには惜しすぎる傑作

そんな具合で、ストーリーとキャラクターに本当に力を入れている作品で、それを描き切るために何本かの映画を繋げてドラマにしたような贅沢な時間の使い方をしているので展開が遅めであり、また他に比べてアクションが控えめなのは間違いなく、正直なところ観始めたばかりでは”地味”という印象にはなっちゃうと思うはず。しかし、物語が進むと、ハラハラさせられる強盗映画だったり脱獄映画だったりするような物語が展開され、飽きさせないのも大きな魅力となっています。

第一印象はあんまり良くないかもしれませんが、スルーしてしまうには惜しい素晴らしい作品なので、ぜひチェックしてみて欲しい。まず3話まで見てくれれば、その魅力がわかるはず…!

ドラマ『キャシアン・アンドー』はディズニープラスにて独占配信中。

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https://www.gizmodo.jp/2022/07/starwars-_newmovies.html

Source: Disney+YouTube