ゲームオーバーで本当に死ぬ。Oculus創業者が作った爆弾内蔵VRヘッドセット

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ゲームオーバーで本当に死ぬ。Oculus創業者が作った爆弾内蔵VRヘッドセット

死ぬ気でゲーム。

Metaの大規模解雇を横目に、メタバースという業界がこれからどうなっていくかはさておき、仮想世界の中でリアルな感覚を再現するのは最新テクノロジーの目指すところ。

視覚、聴覚はもちろん、嗅覚や触覚。それらすべてを使った痛覚、ひいては死。ゲームのリアルさを極限まで追求するなら、ゲーマーはプレイするキャラと一心同体、生死をともにしてこそ。

ゲームの中でキャラが死んだら、現実の自分も死ぬ。アニメや漫画で聞いたことのある設定を、リアルにVRヘッドセットで実現してしまった人がいます。作ったのは、Oculus創業者のパルマー・ラッキー氏。

マジ爆弾付きヘッドセット

ラッキー氏は、11月6日、「ゲーム内で死んだら、現実で自分も死ぬ」というタイトルで自身のブログを更新。爆弾が3つぶっ刺さったVRヘッドセットを画像とともに公開しています。 ヘッドセットには、別プロジェクトで使用しているという爆発性のある充電モジュールが光センサに紐づいて搭載されており、ゲームオーバーを意味する赤い光が一定間隔で点滅すると、光センサが読みとり、充電モジュールの爆発トリガーが作動、ドカーンとユーザーの脳を破壊するそうです。

テック系YouTuberとか、DIY好きとかではなく、作ったのがOculus創業者なことがちょっとシャレになりません…。2022年11月6日のブログということで、ピンときた人もいるかと思いますが、これ、『ソードアート・オンライン』の作中ゲーム開始日を祝して作ったコンセプトガジェットなんです。

オフィスで作ってみたテックアート。ただ、なーんだ!と言い切れないのは、作動させようと思ったらガチで作動しちゃうから。ラッキー氏自身も、間違って(ゲームオーバーじゃないのに)ユーザーを殺しちゃう不具合が起きてしまうことは多々あるとして、自分で試してみる勇気はないと綴っています。加えて笑えないのは、現段階ではまだ完成とはいえず、ソードアート・オンラインに出てくる「ナーヴギア」のように、ユーザーが自分では取り外せない・破壊できない仕組みを搭載する予定があるということ…。

ゲームオーバー=死はやりすぎだけど…

マッドサイエンティストのようなブログではありますが、ラッキー氏の言葉の中にはハッとさせられるものが。バーチャル世界が現実世界とリンクしていないから人はむちゃくちゃするのだ、というのです。

「現実とバーチャルのアバターを結びつけるというアイディアには、ずっと興味がある。そうすれば、ゲーム難易度はマックスレベルになり、バーチャル世界でどう行動すべきか、他プレイヤーにどう接するべきかを、みんなに根本から考え直させることができる。グラフィックを上げれば、見た目はリアルになるかもしれない。でも、ゲームをより現実的に感じてもらうには、脅威となる何かしかないんじゃないかな」

…怖い。怖いけど、MetaのHorizon Worldsの有様を見ていたら、その気持ちもわかります。ゲームのヒリヒリ感をエンタメとして味わうためではなく、メタバースの中で人と関わり社会を築くための手綱となる何か…。リアルで死ななくても、お高いヘッドセットが再起不能になるとかぐらいでどうでしょう。

メタバースは、やっぱり性善説ではやっていけないのかな。