ゲームの中の装備品みたい。
冬のアイテムとして、モバイルバッテリーで電熱線を温めるジャケットなどがありますが、電池切れやケーブルがジャマだったりして面倒ですよね。ロンドンで航空エンジニアや神経科学者がデザインに関わっている、子供用アパレルブランドPetit Pliでは、もっと斬新かつ未来的なベストを開発しました。
化学反応で放熱しながら固まる
「ENTROPY VEST [EA-5.0]」は半透明の素材で、内部には幾何学的で複雑な模様があります。チューブに入ったソルトゲルで、着ると液体の状態が反応して最大40度まで素早く発熱し、温まるにつれて固まっていきます。人体が温まるとゲルの方が温度を下げるので、熱すぎることはない模様。温度が下がれば、また液体に戻っていきます。
その正体は、夏に大流行した凍らせて使うネッククーラーと同じPCM(Phase Change Material)素材。意外と身近なものなんですね。

放熱の持続時間は、外気温27度の環境だとは62分続くとのこと。着心地は快適らしく、もし反応が鈍くなったら熱湯で15分ほど煮てリセットするんですって。
売り切れるほど大人気
「ENTROPY VEST [EA-5.0]」は8万6700円となかなかのお値段。往々にして先進的な技術は高いものなのでしょうがないですよね。でも、公式サイトではもう売り切れているので、この価格でも飛び付いた人たちが大勢いるってことなのでしょう。欲しい人は、次の入荷を待つべしです。
Source: PETIT PLI via AXIS Web Magazine