これぞ究極のシンセサイザー。伝説の名機Minimoogが機能を増強して復刻

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  • author 巽英俊
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これぞ究極のシンセサイザー。伝説の名機Minimoogが機能を増強して復刻
Image: Moog Music

すべての電子音楽愛好家に。

電子楽器の歴史のなかで非常に重要な意味を持つのが、1970年にロバート・モーグ博士が開発したMinimoog(ミニモーグ)です。それまで壁のように巨大だったシンセサイザーを鍵盤一体型のコンパクトなサイズにまとめたこのシンセは、単音しか出ないモノフォニックではあるものの、VCOを3つも重ねた重厚なサウンドを出すことができ、EL&P、イエス、ハービー・ハンコック、バーニー・ウォレル、クラフトワークなど多くのミュージシャンに愛用されてきました。ヴィンテージシンセは数あれど、そのサウンドや音作りの自由度、設計思想を考えると、やっぱりMinimoogは別格なのです。

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Minimoogをプレイするバーニー・ウォレル
Image: Moog Music

LFOやミキサー機能が強化

そのMinimoogが、「2022 Minimoog Model D」として復刻されます。このModel Dは2016年に限定で復刻されたのですが、今回の2022年バージョンはさらに進化。ベロシティやアフタータッチなど演奏のニュアンスを付けられるFatar製の鍵盤、モジュレーション用のアナログLFO、フィードバックやオーバードライブ効果が得られるミキサーなど、音作りの幅がオリジナルや2016年版よりかなり広がっているのです。

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Image: Moog Music

もちろん3VCOのパワフルなサウンドやキレのよいフィルターはオリジナルをそのまま継承。製造はノースカロライナ州アッシュビルの工場で1台ずつていねいにハンドメイド。チェリー材のキャビネットなど、あの渋いルックスもオリジナルと同様です。

Video: Moog Music Inc / YouTube

オリジナルのMinimoogはなかなかのレアアイテムだし、パーツの劣化などでコンディションが不安な個体が多いのですが、この2022年版なら安心して使えます。ソフトウェアシンセも便利ですが、やっぱり実機のシンセは出音が違いますよ。発売日はまだ未定ですが、価格は4,999ドル前後(約70万円)の予想です。

Source: Moog Music