打ち上げ直後に爆発したスペースシャトル「チャレンジャー号」の残骸、大西洋の海底で見つかる

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打ち上げ直後に爆発したスペースシャトル「チャレンジャー号」の残骸、大西洋の海底で見つかる
「チャレンジャー号」の一部と判明した残骸とダイバーたち
Screenshot: HISTORY / YouTube

バミューダトライアングルについての番組を制作するため、フロリダ沖で撮影していたヒストリーチャンネルの撮影クルーが、思いがけない発見をしました。彼らが見つけたのは、打ち上げ直後に爆発したスペースシャトル「チャレンジャー号」の20フィート(約6m)に及ぶ残骸です。

NASA史上最も悲惨な事件の1つであるチャレンジャー号爆発事故は、1986年1月28日、スペースシャトルがフロリダ州ケープ・カナベラルから離陸した73秒後に起きました。ゴム製Oリングが脆くなって固体燃料補助ロケットから高温ガスが漏れ出たことにより、シャトルは高度4万6000フィート(約14km)で爆発したのです。

この事故で宇宙を訪れる初めての教師になるはずだったクリスタ・マコーリフさんを含む、7名の乗組員全員が亡くなっています。爆発による破片は、大西洋に落下していきました。

36年の時を経て発見

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チャレンジャー号の爆発
Photo: Wikimedia Commons

それから36年が経った今、チャレンジャー号の大きな残骸が海底で見つかったのです。ヒストリーチャンネルが公開した動画には、その上を漂うダイバーや魚たちの姿が写っています。残骸は赤みがかったタイルで作られていて、その上に白いタイルのようなものが点在しています。

撮影クルーがこの残骸を見つけたのは3月で、もともとは1945年12月に消えた救援機を探していたそう。ちなみにその救援機自体も、同じ日の早い時間に消えた雷撃機を捜索していたとか。ヒストリーチャンネルのリリースによると、残骸を詳しく調べるため2度目の潜水活動を5月に実施。そして8月にNASAによってチャレンジャー号の破片だと確認されています。

この残骸は8インチ四方のタイルから成り、全長は20フィートでした。NASAはリリースの中で、チャレンジャー号のどのコンポーネントが発見されたのか明記しませんでしたが、シャトルの断熱タイルの中には各辺8インチのものもあるそう。

Video: HISTORY / YouTube

ケープ・カナベラルにあるケネディ宇宙センターには、チャレンジャー号と2003年に地球への再突入時に空中分解したスペースシャトル「コロンビア号」の乗組員の記念碑があります。

ケネディ宇宙センターのジャネット・ペトロセンター長は、NASAのリリースに「チャレンジャー号とその乗組員は、NASAと国民の心と記憶の中で生き続けます」とコメント。

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チャレンジャー号乗組員。後列左から時計回りに、エリソン・オニヅカ、クリスタ・マコーリフ、グレゴリー・ジャービス、ジュディス・レズニック、ロナルド・マクネイア、フランシス・スコビー、マイケル・J・スミス
Photo: NASA

スペースシャトルの残骸は、法律によってアメリカ政府の所有物と定められています。NASAは新たに見つかった破片に関する計画を何も発表していないものの、リリースにはさらなる措置を検討中だと書かれていました。

発見された区画を保護する必要があるかもしれません。というのも、難破船が貴重な遺物を求める略奪者たちに荒らされることが多々あるからです。ヒストリーチャンネルは正確な発見場所こそ明かしませんでしたが、チャレンジャー号の残骸があると知られれば、探そうとする輩が出てくる可能性もありそうです。

米・郵便公社による歴代NASAミッションの記念切手9選

月より遠い宇宙空間に浮かぶ望遠鏡、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の記念切手が発行されました。過去のNASAの記念切手とあわせて紹介します。

https://www.gizmodo.jp/2022/09/nasa-mission-commemorative-stamp.html

Source: Britannica, NASA(1, 2), YouTube