実用性があるのかないのか?ってところがミソ。
世の中に溢れる商品は、ほとんどが何かに役に立つため有用に作られています。持っていると便利だったり、作業がより円滑に進むなどの意味が与えられていますよね。一方で荘子は昔、世間の役に立たない物が別の意味で貢献する「無用の用」を説きました。
「無用の用」でアメちゃんをしまう
富山県高岡市は仏具作りが400年に渡る伝統産業なのだそうで、そこで培われた技術とインテリアデザイナーが手を組み、「無用の用」を体現したかのようなロリポップ型キャンディー入れ「candy」を作りました。

ツルンとした見た目でキャンディーすべてを包み込み、ゴージャスな気分で持ち運ぶことを可能にするだけでなく、懐から取り出した時に人を驚かせ、笑わせれば場が和みます。
デザイナーは進藤篤さんで、作ったのは有限会社佐野政製作所。仏具は仏壇やおりんなど、地味~な印象ですが…よく考えれば職人技は目を見張るものがありますもんね。
カラバリはゴールド、ブラック、シルバー、カパーの4色があり、いずれも3万5200円。単なるキャンディー入れにこのお値段が出せるかどうかで、その人の粋さや気概が分かるような気がします。
キャンディーのデザインは誰?
ちなみにですが、「candy」を入れる「チュッパチャプス」のロゴはサルヴァドール・ダリによるデザインだったりします。芸術的な観点で見ると、相性が良いかもしれません。
Source: ATSUSHI SHINDO, 有限会社佐野政製作所 via U,, Instagram via AXIS Web Magazine