世界で初めて成層圏まで行ったエフェクター。
エレキギターとアンプの間に繋いで、ディストーションやディレイやコーラスといった音色および効果を生み出すギターペダル。エフェクターとも呼ばれ、ギター弾きならケースの中にいくつも並べて使います。
宇宙的なエフェクト満載のペダル
CHAOS AUDIOの「STRATUS」は、物理ペダルでありながらスマホ用アプリで操作する画期的なもの。エフェクトは「アポロ」や「カッシーニ」など宇宙由来の命名が多く、宇宙時代にピッタリのアイテムです。

成層圏まで行ってみた
「STRATUS」は去る11月1日、プロモーションのためホントに宇宙空間へ飛び立ちました。フロリダ州のパナマ・シティー・ビーチを離陸し、到達したのは最高高度10万8389フィート(約33km)の成層圏。ヘリウムを充填した風船が破裂するのは2:48:51で、それまで美しい地球を見下ろしながら、グングン上昇していたのが…風船の破裂により急転直下で地球に落っこちてきます。
宇宙往復の旅は3時間20分ほどでしたが、最後は誰かの家の庭に着地しましたね。GPSで追跡したところ、およそ223km離れたジョージア州クイットマンに落ちたそうです。落下はパラシュートがあるので、粉砕するようなことなく、無事だったのも良かったですね。
これで話題作りはバッチリですが、エフェクターとしての実力もちゃんと伴っています。
ペダルとしても優秀
本体にはツマミとスイッチがありますが、アプリ内の各エフェクターでもノブを操作して、音色を変えることが可能。自分で組み立てた設定も無限に保存でき、新しいエフェクターが出たらダウンロードするだけというお手軽さです。
仮想的に複数のエフェクターを連結させられるので、たくさんのペダルを買うコストが削減でき、持ち運びもコレひとつで済んでしまいます。
帰還したペダルが当たるかも
価格は399ドル(約5万4700円)ですが、長い目で見れば安い買い物になりますね。ちなみに成層圏に行ったペダルは、メール登録で抽選でひとりに当たるとのこと。マイナス56度の極寒に耐えた後ですが、ちゃんと作動するでしょうか?
Source: YouTube (1, 2) , CHAOS AUDIO (1, 2, 3) via MIKE SHOUTS