木から降ってきたり、停電させたり、フロリダのイグアナってば…。
フロリダ州南部の街で発生した停電の原因がおかしくてバズっちゃいました。なんと、停電を発生させた犯人…じゃなくて犯トカゲは、イグアナだったんです。
イグアナ、変圧器を壊す
フロリダ州南部のLake Worth Beach市で1431人以上に影響をおよぼす停電が発生したのは、12月7日午前のこと。変電所に何者かが侵入し、変圧器をショートさせたことが原因でした。
そしてその侵入者とは、なんとグリーンイグアナ。グリーンイグアナは、フロリダ固有ではない侵入生物種。侵入種が侵入者。ややこしい話です。
LWB Electric Utility is currently responding to a large scale outage caused by an iguana at our 6th Ave Substation. This outage is effecting customers in the South East area of our service territory. Our teams are working hard to repair the damage and restore the system. pic.twitter.com/by3FwTjCoE
— Lake Worth Beach (@LakeWorthBchPBC) December 7, 2022
変圧器と一緒にショートしてしまい、停電の原因になったイグアナの亡きがらは作業員の手で取り除かれ、停電は35分で解消されたのだとか。ショートしたイグアナにはなかなかお目にかかれないけど、光景と残り香を想像するだけで十分です。
イグアナによる停電はレアじゃない
イグアナが停電を発生させるなんて超レアなことなのかと思ったら、そうでもないみたいですよ。市の広報を務めるBen Kerr氏によると、イグアナは今年これまでに3回も停電を起こしているそうです。でも、イグアナ対策が功を奏して停電件数は去年よりも半減しているのだとか。以前にはフロリダ最南端のフロリダキーズでも、イグアナによる停電が相次いだために変圧器にカバーを着けて対応するはめになるなんてこともありました。
おまけに、野生生物による停電は、雷、設備や機器の故障、木の接触に次いで4番目に多いんだそうです。イグアナだけじゃなく、リスやヘビ、アライグマ、鳥なども停電を起こしちゃってるとのこと。
中央アメリカや南アメリカ、カリブ海の島々に生息するグリーンイグアナは、フロリダ南部で繁殖し、交通の妨げになったり、建物の下に穴を掘って基礎にダメージを与えることでも有名なんですって。あと、ときどきすごく冷え込んだ冬の日に、木から降って話題になっていますよね。
頼みもしないのに人間に連れてこられて捨てられて、ただ生き残ろうとしているだけなのに邪魔者扱いされちゃうなんて、なんだかイグアナが気の毒になってきました。
Source: The Guardian, WPTV, Lake Worth Beach / Twitter, WPTV / Youtube