彼は諦めてないね。
今月頭、WhatsAppにアバター機能の追加が発表されました。機能リリース日は発表されていないので、近いうちに順次配布するということなのでしょう。
髪型や顔の造作、コーディネートなどを組み合わせて、何億通りもある中から自分だけのアバターを作ることができ、作ったアバターはプロフィール画像やカスタムステッカーとしてメッセージで送ることができます。
AppleのMeMojiなど、似た機能は他にもすでにあるので、機能としては「へぇー」くらいのもんですが、気になるのはWhatsAppにもアバターがやってくるという事実のほう。
やっぱりメタバースを諦めてなさそうなマーク・ザッカーバーグ氏
WhatsAppは、ご存じ通りマーク・ザッカーバーグ氏率いるMeta傘下。そして、ザッカーバーグ氏といえばメタバース。リストラを経験し、株主にも怒られ、それでも仮想世界を諦められないのがザッカーバーグ氏。Meta収益の次なる柱はWhatsAppだ!と宣言しているようですが、そこにもアバターを忍び込ませるとは…。ユーザーに少しずつあっちの世界を意識させる作戦なのでしょうか。私たちは知らぬ間に彼の術にはまっているのでしょうか。
Metaは、傘下サービスのFacebook、Instagram、Messengerでアバター機能を導入済み。満をじしてのWhatsAppなのですが、それにしては腑に落ちないことが…。
米TechCrunchの報道によれば、WhatsAppのアバターは、InstagramとMetaのアバターと連動(共通使用)はできないのだそう。同グループなのに使いまわせず、サービスごとにアバター作るのってユーザーとしては面倒くさいのですが、なぜそんな仕様に? WhatsAppチームの最後の抵抗なのでしょうか。
メタバースの世界に心を奪われているザッカーバーグ氏、彼の動きは読めません。いっそ彼の言うように、10年後に「やっぱり彼が正しかった!」と笑ってみたいものですね。
Source: Meta