「ウイスキーは希釈するとおいしくなる」化学者たちによって論争に終止符

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「ウイスキーは希釈するとおいしくなる」化学者たちによって論争に終止符

2017年9月8日の記事を編集して再掲載しています

ウイスキー。暖かい悲しみを帯びた、茶色の飲み物。ストレートで、口の中に広がり、喉を焦がす感覚…そんな楽しみ方をされるのもいいですが、「通」な方なら水を数滴入れることで、味が広がりおいしくなることもご存じのはず。おや、「でもそれじゃ薄くなるだろ」という声も聞こえてきましたね。ウイスキーに水を入れるべきか入れないべきかと言った「ウイスキー論争」に終止符をつけるべく、化学者たちが実験をした結果、どうやら「ウイスキーには水を入れるべき」という結論に達したようです。Scientific Reportsに最近掲載された研究によれば、ウイスキーを希釈することで確かに味が良くなることがあるそう。「ほんとなんだって、眉唾だと思って試してみろよ」なんて言われて試して納得する方もいるかもしれませんが、スウェーデンのリンネ大学バイオマテリアル化学センター(Linnaeus University Center for Biomaterials Chemistry)の研究者達はちゃんとその背後にある科学を解き明かしてくれました。

この研究の中では、化学者のBjorn KarlssonとRan Friedmanは「グアヤコール」と呼ばれるウイスキーの分子を慎重に調べました。このグアヤコールは、ウイスキー独特の煙たい香りと味の元となる成分です。複数の水とエタノールの混合物でコンピューターシミュレーションを行なったところ、エタノール部分はグアヤコールの振る舞いに強く影響するとわかりました。

エタノール濃度が59%以上の時には、グアヤコールはウイスキーの中全体に混合された状態ですが、液体の表面からは離れています。ここに「エタノールはグアヤコールと強く作用し合う」という今回の発見が関わってきます。エタノール濃度が45%までの場合だと、グアヤコールはエタノールとともにウイスキーの表面に集まるのです。こうなることで、飲むときによりウイスキーの香りと風味が味わえることができるのだと仮定できる、というわけなんですね。

ウイスキー好きな友達を今夜誘って、この話を教えて一緒に試してみると楽しいかもしれませんね。

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Source: Scientific Reports