ゴミから作ったとは思えない、ステキな小路。
毎日大量に出るプラスチックごみは、環境を汚染する原因のひとつとして知られています。いろいろな再利用方法もありますが、建材製品を作るLIXIL(リクシル)が、廃プラ材と廃木材を混ぜて作った循環型素材「revia(レビア)」を開発。それを元に、舗装材として使うパネル「revia pave(レビアペイブ)」を生み出しました。
原料になるのは、複合プラスチックや海洋プラごみなどの廃プラ材と、建築物の解体等から生じる廃木材。廃プラ材は言うに及ばずですが、住宅街で解体される民家を見ていると、壁や柱を壊して出る廃木材は大量ですもんね。だからといって燃やすのではなく、こうして生まれ変わることで循環型になるわけです。
これら全く違う2種類を、ガッチャンコした発想や技術力には脱帽です。結果として、パネルは木彫の質感になり、自然の温もりを感じさせることに繋がります。光の当たり方で雰囲気が変わるのも、興味深い点となっています。
コンクリートより軽くて扱いやすい
1枚のパネルは300mm四方と200mm四方の2サイズがあり、厚みはどちらも30mm。同サイズのコンクリートと比較すると半分程度の軽さで、耐摩耗性能もあるので擦り減りにくいのが利点です。また四辺が凸型と凹型の実(さね)構造なので、ガチっと合わせて組めばズレにくく、表面は細い筋が刻まれ滑りにくいのも特徴です。

カラバリはブラウンとグレーがあり、互い違いで市松模様のように組んだらお洒落。同一方向に揃えれば、排水効果もありそうです。
混ぜて作るのはナイロビでも
ナイロビでは、粉砕した廃プラ材と砂を混ぜてブロックが作られていますが、「レビア」と同じコンセプトですよね。「レビア」からいろんな物が作れるようなので、あとはアイデア次第って感じです。いつか家やビルの外壁などにも、見られるようになるかもしれません。
Source: vimeo, LIXIL (1, 2) via AXIS Web Magazine