AIに対抗できるのはAIのみか。AI合戦の始まり。
12月に登場して以来、もうGoogleもSiriも敵わないのでは? とも言われるChatGPT(チャットGPT)。どんなことでも答えてくれて、お願いすればおもしろい冗談も小話も書いてくれるし、「〇〇がテーマの歌詞書いて」と頼めば一瞬でエモい歌詞を書いてくれたり、コラムもブログも、小説だって書いてくれます。そう、ChatGPTは願いをなんでも聞いてくれるロボット。
ちゃんと自分で書かないとダメですよ
そんな優秀なライターなので、不正に使われることだってあります。学生が学校の課題をChatGPTに書かせるというもの。それはいかん! ということで、プリンストン大学のコンピューターサイエンスとジャーナリズムを専攻する学生のEdward Tianさんが、ChatGPTで書かせた論文かどうかをチェックする「GPTZero」というAIチャットを開発。書かれた文章を分析して、それが人間によって書かれたものか、AIによって書かれたものかを判別するというもの。
I spent New Years building GPTZero — an app that can quickly and efficiently detect whether an essay is ChatGPT or human written
— Edward Tian (@edward_the6) January 3, 2023
米Gizmodoの記者が実際にChatGPTに書いてもらった文章を、TianさんのGPTZeroを使ってチェックしたところ、すぐに「ロボットに書かせた文章です」との判別結果が出たそう。次に自分で書いたブログでやってみたら、「人間が書いたもの」との結果。ちゃんと瞬時でわかるようになっています。すごい。
これまではゴーストライターという仕事がありましたけど、これからはChatGPTが代わりに書いてくれる時代なのかもしれません。そしてTianさんのAIのようにチェックする機能がないと、人間が「造り出す」ことを怠けてしまって、クリエイティビティがどんどん失われてしまいそうです。