バーチャルの世界へダイブ!
1月12日(木)の午後8時より、ギズモード・ジャパン編集部のゲーム部屋HYPERSPACEのイベント「人間の脳が高性能なゲームを"現実"と認識する日は来るのか?脳科学者に聞いてみた」を開催しました。ご視聴いただいたみなさま、ありがとうございました。
こちらでは、その様子をかいつまんでレポートします。
最新モンスターPCがやってきた!

今回の主役は、新しくHYPERSPACEにやってきたAlienwareの最新デスクトップゲーミングPC「Alienware Aurora R15」。
このPC、とにかく高性能。CPUには第13世代 インテル® Core™ i9 13900KF プロセッサー、GPUには最新のNVIDIA GeForce RTX 4090を搭載するなど、いま市場にある中でもっともハイエンドなパーツを採用した、モンスターゲーミングPCです。
グラフィックが高精細なゲームのプレイはもちろん、CG制作や動画編集、AI処理などのハイカロリーな作業も快適に行なえるスペックです。
こんなモンスターなAlienware Aurora R15を使えば、メタバースの世界も現実と変わらないくらいリアルに再現できるのではないだろうか。そしてそのとき、人間の脳はどのような感覚に陥るのか?
そんな疑問を、脳科学者の藤井直敬さんに答えていただきました。
藤井直敬(ふじい なおたか)

1965年広島県生まれ。2008年より理化学研究所脳科学総合研究センター適応知性研究チームリーダー。医学博士。株式会社ハコスコ代表取締役。主要研究テーマは、適応知性および社会的脳機能の解明。著書に『つながる脳』(毎日出版文化賞)『拡張する脳』『ソーシャルブレインズ入門』などがある。
ゲームで人間が変わるのか?

藤井さんによれば、PCのスペックが上がるに連れ、VR空間やメタバースのなかの世界がより高精細になり、物理現象がリアルに再現され、没入感が高まっていくとのこと。
現実世界では、人間は注視した部分の解像度だけを上げて、はっきりと見えるようになっています。VR関連デバイス(VRゴーグルなど)のアイトラッキング精度が上がり、バーチャル世界でも注視した部分の解像度が上がるようになれば、より現実世界に近い体験になると藤井さんは語ります。
もちろん、現実世界とバーチャル世界が近づくに連れ、脳は戸惑います。リアルにないものがあるかのように映し出されることで、さらに脳の混乱は大きくなります。
でも藤井さんは、「それだからこそおもしろい」とのこと。
今、一番おもしろいフェーズにいますよね。過渡期が一番おもしろいと思うんです。
我々は、時代が変わっていくそのど真ん中を体験している最中。それは幸せなことなのではないでしょうか。
映画よりもゲームのほうがリアル

最近のハリウッド映画などはCGが進化して、まるで実写のよう。しかし藤井さんは、映画はあくまで映画だと言います。
映画はスクリーンの中なので、あくまでもフィクション。現実の世界に近いのはゲームのほうですね。今はコントローラーを使って操作するものがほとんどですが、自分の体の動きや視線に合わせてリアルタイムで対応するようになれば、現実とバーチャルの境目がなくなっていくでしょう。
そのためには、視界に入ったものをリアルタイムでレンダリングして人間の目に見せる必要があります。これにはかなりハイスペックなマシンの存在が重要です。

また、Alienware Aurora R15のデザインにも注目。美しいデザインに人間が惹かれてしまうのは脳の働きも関係しています。
脳は、予想からずれているもの、ノイズがあるものに対して余計な処理をします。しかし、美しいデザインのものに対してはあまり考える余地がないので、心地よさを感じるようになっています。
なるほど。だから人間は、美しいものを見るとうっとりしてしまうんですね。Alienware Aurora R15を見てうっとりしてしまうリチャードや金本は、人間として正しいんです!
バーチャルで遊べば創造力がアップ

最近では、子どもたちが外で遊ぶだけではなく、オンラインゲームなどを通じて遊ぶことも増えています。これって、脳に何かしらの影響があるのでしょうか。
実際には公園に行って遊ぶことと、オンラインの世界で遊ぶことはあまり変わらないと思います。どちらとも、メインで行なっているのはコミュニケーション。場所がリアルなのかバーチャルなのかの違いしかありません。
また、創造力という点ではバーチャルのほうが有利な点もあります。
オンラインのゲーム空間では、自分たちでルールを作って新しい遊びを作ることが簡単にできます。しかも、ケガをすることがないので、リアルよりも安全とも言えます。
外に出て体を動かすことはもちろん重要ですが、それ以外の部分ではリアルもバーチャルもそれほど違いはないようです。逆に、バーチャル空間での遊びのほうが可能性が広がるので、頭の回転は速くなるのかもしれませんね。
『サイバーパンク2077』をプレイ

お次は、藤井さんにAlienware Aurora R15を使ってのゲームプレイを見ていただきました。プレイするのは『サイバーパンク2077』。グラフィックのリアルさに定評がある名タイトルです。その分マシンスペックが必要ですが、Alienware Aurora R15ならば余裕です。
藤井さんは、Alienware Aurora R15でプレイする『サイバーパンク2077』の画面を見て、その滑らかさときれいさに驚いた様子。
あとは、この世界にいるキャラクターそれぞれが、意思を持って動くことができるかでしょうね。NPC(プレイヤーが操作しないキャラクター)が現実の人間のように振る舞うようになれば、ここではないどこかを再現できるようになるでしょう。

『サイバーパンク2077』では、主人公(プレイヤー)が他人の記憶を"記録されたデータ"として追体験することでゲームが進みます。未来にはこんなことができるのでしょうか。
相当難しいでしょうね。脳以外の部分も使わなければならないからです。記憶だけではなく、五感をフルに記録し続けるということは困難です。
また、自分と他人の記憶が混ざってしまうことは、いい面も悪い面もあるようです。
追体験をすることで、自分のことなのか他人のことなのかが判別しづらい状況が続きます。使い方によっては楽しい体験になりますが、嫌な記憶が入ってくると心が持たないかもしれません。
もともと、脳は強烈な印象ほど強く記憶に残るようになっています。これは生き残るために必要なこと。たとえば、身の危険を感じたことを覚えておき、繰り返さないようにする。それが記憶のもともとの役目なんだとか。

私は普段あまりゲームをやりませんが、プレイしてみたくなりました。サイバーパンクの世界に入ってみたいですね。
モンスター級のハイスペックを誇るAlienware Aurora R15でプレイした『サイバーパンク2077』の世界は、脳科学者の興味を惹くほどリアルだったようです。
冷却、CPU、GPUの性能が大幅にアップ

最後は、リチャードと金本によるAlienware Aurora R15のライブレビュー。第13世代 インテル® Core™ i9 13900KF プロセッサーと最新のNVIDIA GeForce RTX 4090という、高性能のCPUとGPUを搭載している本機ですが、その性能をフルに発揮するため、冷却性能が大幅にアップしています。
サイドのクリアパネル下部には吸気のための多数の空気穴が空いています。本体前面の2つのファンと共に、外の空気を大量に吸い込むことで、内部の温度を効率よく下げています。
排気には3つのファンを使用。サイズが120mmと大きな合計5つのファンを搭載することで、前モデルに比べ冷却性能が約19%アップしています。

それだけではありません。現時点では240mmのラジエターを持つ水冷システムを標準で搭載しており、CPUを効率的に冷却することで、安定した稼働を実現しています。オプションで「Alienware Cryo-tech水冷システム」を選べば冷却性能はさらにアップ。
そのほかにも、1350Wの大容量電源ユニットや外付けのWi-Fiアンテナなど、Alienware Aurora R15の魅力を余すことなく紹介しました。正直、現時点では世界最高峰クラスのPCと言ってもいいでしょう。
2023年もHYPERSPACEは進化するぜ!
高品質なゲーム体験やメタバースが身近になりつつある現代。バーチャルとリアルの境目がだんだんなくなってきていますが、その2つの世界を融合させるには、ハイスペックなPCが必要不可欠です。
その鍵を握るのは、Alienware Aurora R15。ただ高性能なCPUとGPUを搭載するだけではなく、快適に動作させるための冷却システムや内部デザインなどの重要性について知ることができました。
2023年は、Alienware Aurora R15とともにHYPERSPACEはさらに進化します。これからもどうぞよろしくお願いします!
Source: デル・テクノロジーズ