折りたたみって良いの?っていうより、どの折りたたみが良いの?って感じになるのかも。
CES 2023を振り返ってみると、とくに印象に残ったことがいくつかあります。そのひとつが、今年はいよいよ折りたたみが来そうってことです。
中でもSamsung(サムスン)は、次なる手をいろいろ見せてくれました。彼らは自身がスマホメーカーであると同時に、他社への部品サプライヤーでもあり、供給先にはiPhoneを販売しているApple(アップル)もあります。
なのでSamsungの製品を見ておくと、スマホ市場全体の方向性も占えるんです。長期的にSamsungの研究開発機関がペイするかどうかは別の問題なんですけど…。
ともあれアナリストの予想では、折りたたみディスプレイの出荷数は2026年までに増加すると言われてます。ただそのためには、価格がもっと下がらないといけませんね。
一口に折りたたみといっても、Samsungはいろんなタイプを出してます。以下、見ていきましょう!
開いて伸ばせる、Flex Hybrid

Flex Hybridは折りたたみ式と、引っぱって画面が伸びるスライド式のハイブリッド。
たたまれた状態から開いたときの画面は、サイズ10.5インチ、アスペクト比4:3と、Webページをスクロールするのに最適です。
そこから一方の端をスライドさせると、12.4インチ・16:10と動画閲覧向きの大きめ画面ができます。SamsungはFlex Hybridを「未来のノートPCのプロトタイプ」と呼んでます。
観音開き、Flex G

Flex Gは去年のCESにも出てたんですが、当時まだ参加者が少なかったせいか、今年も出展されてました。Flex Gはタブレットスタイルで、観音開きするタイプです。画面に囲まれて、ポータブルながら没入できるコンセプトです。
S字に伸びる、Flex S

こちらはGalaxy Z Foldで使われてるのが想像しやすい、Flex S。
最近出された特許申請からも、その方向性が感じられます。Flex Sは普通のハンドヘルド型から、ながーいS型に大変身します。それでいて、現行の細長いZ Fold 4よりも小さなサイズに収まってます。
バーチャルキーボード付き、Flex Note

去年と今年Samsungが展示してたFlex Noteには、13インチノートPCのサイズの中に、アスペクト比4:3、17.3インチの画面が収まってました。
タッチスクリーンで、Lenovo ThinkPad X1とかと競合関係になるんだと思われます。ただしキーボードがバーチャルなので、万人向けじゃないかもしれません。
右に伸びる、Flex Slidable Solo

Flex Slidable Soloは、CES 2023で公式にプロトタイプが発表されました。
14インチのパネルが超ワイドな17.3インチに広がり、アスペクト比も変えられます。
右左に伸びる、Flex Slidable Duet

Flex Slidable DuetもCES 2023 でデビューを飾りました。
開いたサイズはFlex Slidable Soloと同じくらいですが、違うのは広げる時に左右どちらの方向にでも広げられることです。
どっちにもたためる、Flex In and Out

Flex In and Outは、Galaxy Z Fold 4の画面と一見同じように見えます。
ただタブレットモードからスマホモードに折りたたむとき、内向きにも外向きにも、どっちにでもたためます。