マイナーチェンジも積もれば、山になる。
まだiPhoneをチェックしていないユーザーの方、1月23日(米現地時間)Appleからアップデートが公開されていますよ。iOS 16.3アップデートはバグ修正やインターフェースの調整、第2世代HomePodと温度センサー対応、新しい壁紙など、比較的マイナーチェンジになっています。また、Apple IDログイン時の2ファクタ認証で物理的なセキュリティキーが使えるようになり、セキュリティを強化するオプション機能が追加されています。
セキュリティキー機能については昨年末のプレスリリースですでに予告されており、Yubikeyなどのサードパーティ製セキュリティキーが使えるようになります。メインのiPhone以外のPCやデバイスでApple IDでログインするときは、必ずこのキーにアクセスする必要があり、6桁のコードやFace IDで認証するのと同じようなプロセスです。
他には緊急SOS機能が改善され、サイドボタンと音量調節ボタンを「SOS緊急電話」が表示されるまで長押しして離す、という操作をしないと緊急通報できなくなりました。これは昨年夏に「遊園地のジェットコースターに乗るとiPhoneが事故と勘違いして緊急通報する」という事例が多発したことと無関係ではないでしょう(日本でも今冬、スキー場で転倒したらiPhoneが事故と勘違いして通報した、という例がありましたね)。
さらにiOS 16.3ではiCloud用の「Advanced Data Protection for iCloud(高度なデータ保護)」機能を拡充しています。これはクラウド上のデータをエンドツーエンドの暗号化で保護するもの。iOS 16.2ですでに米国のユーザには展開されていましたが、その範囲が拡大されたようです。この機能を使うには、2ファクタ認証をオンにしておく必要があり、iPhone以外のデバイスでも使えます。
他にはフリーボード(Freeform)での問題解消など、バグとセキュリティの修正が多数あるほか、CarPlayのSiriへのリクエストがうまく認識されない問題が改善されています。まだアップデートされていない方は、設定>一般>ソフトウェアアップデートで確認してみてください!