名付けると愛着が湧く。
来月はバレンタインですね。緊張気味の人、ウキウキしている人、どうでもいいと思っている人、さまざまでしょうね。ちなみに私はイベントごとに対して無関心なので、どうでもいいです。
でも、ショッピングにいくたびにチョコフェアやらラッピング用品やらピンクのハートやらが目に入るので、何かやらなきゃいけないような気になるんですよね。
そんなふうにバレンタインのことを考えていたら、COMPLEXがバレンタインの面白企画について報じていました。
カナダのトロント動物園と同野生生物保護区が、バレンタインにゴキブリの名付け親企画をやっているんですって。
25ドルでゴキブリの名付け親になろう
バラは赤い、スミレは青い……。あなたにとって鬱陶しい人はいる? 今年のバレンタインデーは、あなたをイラッとさせる人たちの名前をゴキブリにつけてみてはいかがでしょう?
トロント動物園が提案したのは、25ドル(約3,200円)の寄付金でのゴキブリの名付け親企画。バレンタインがすべての人にとって幸せな日ではないと気づいたからこそのイベントなんだそうです。
ちなみに、イラつく人の名前をつけるアイデアは、害虫を意味する「bug」と鬱陶しいの「bugging」にかけているからみたい。
ゴキブリにもリスペクトを払ってほしいタイプの私としては、鬱陶しい人の名前をつけるというのに「ん?」と思いましたが、ページを読み進めるとちゃんと「不適切な名前や言葉は却下。ヘイトスピーチや冒涜もダメ」と書かれていたし、トロント動物園はすべての生き物に対して敬意を持っており、ゴキブリが環境にとって重要な役割を担っていることなどにも触れられていました。
そういう説明を読んだあとで、鬱陶しい人の名前を名付けようとは思わないかな?
日本の昆虫界隈ではゴキブリが人気
ところで、数年前から日本の昆虫界隈ではゴキブリがじわじわと人気になってきているのをご存知でしょうか?
コロナ前の2018年に上野で開催された「昆活しようぜ!特別展「昆虫」では充実したゴキブリコーナーが設置され、ゴキブリのイメージを払拭する色とりどりな姿が来場客を魅了していました。
また、去年は『ゴキブリ研究はじめました』(柳澤 静磨著、イースト・プレス)というゴキブリが嫌いだった男性が勤務先の植物園でゴキブリの世話をするようになって、その魅力に取り憑かれ研究者となり、ついには新種発見になったまでを書いた奮闘記と、多種多様なゴキブリを掲載した『ゴキブリハンドブック』(柳澤 静磨著、文一総合出版)が立て続けに出版され、8年振りにリニューアルされた『昆虫 新版 (学研の図鑑LIVE(ライブ))』ではゴキブリのページが大幅に拡充されました。
以前から外国産の動きが遅いゴキブリはペットとして人気でしたが、これからはガイドブックや図鑑などでより身近に感じられるようになるだろうと期待されているんですよ。
というわけで、今年のバレンタインは、25ドル支払ってゴキブリの名付け親になってみるのはいかがでしょうか? 寄付金は野生動物の保護や絶滅危惧種の研究などに使われます。
また、名付け親であることのデジタル証明書と、シェアできるデジタルグラフィック、寄付金受領証明書が送られてくるそうですよ。
Source: COMPLEX