画角と価格もバリエーション豊かになってきました。
富士フイルムのミラーレスカメラが採用しているXマウント、数年前まではサードパーティレンズが非常に少なかったんです。ところが近年は、タムロン、シグマ、コシナなど、非純正レンズも賑やかになってきました。Xマウントユーザーとしては嬉しいかぎり。
CP+でも色々なXマウントのサードパーティレンズが展示されていたので、新製品を中心に見てきました。参考出展のレンズも触らしてもらいましたよ…!
APS-Cの特権を活かした小型っぷり「シグマの18-50mm」

こちらはシグマが2022年12月に発売したばかりの「18-50mm F2.8 DC DN」。富士フイルムのキットレンズと似た画角ですが、F2.8通しの大口径が特徴です。

なんといってもこの小ささよ。重さはたったの285g! 大口径ズームとは思えないコンパクトさで、ただでさえ取り回しの良いミラーレスがもっと持ち出しやすくなっちゃいます。カメラとの距離感を一変させる可能性を秘めたレンズかと。
デカァァァイ、のにわりと安い「タムロンの超望遠レンズ」

お次はタムロンの「TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」。2022年10月に発売された新しい超望遠ズームです。純正の「XF150-600mm F5.6-8 R LM OIS WR」よりもややテレ端短めですが、価格は7万近く安いんですよ…。

さすがに軽くはない。でも、フジのボディ内手ブレと合わせれば600mmの手持ちも不可能じゃない。こいつは可能性を感じるレンズですぜ。これで17万円前後ってやっぱ安くない?
「ノクトン」のF0.9が出る!?

最後はコシナのXマウントレンズをチェック。現在は3本のレンズがラインナップされています。

「MACRO APO-ULTRON 35mm F2 X-mount」。

「NOKTON 35mm F1.2 X-mount」。

「23mm F1.2 Aspherical X-mount」。
3本ともマニュアルフォーカスですが、その写りの美しさは折り紙付きです。
明るいパンケーキレンズ
このほか、参考出展のレンズが2本ありました。

まずはパンケーキサイズの「ULTRON 27mm F2 X-mount」。シルバーのカラバリはフォーカスレバーがあるのがたまらんねぇ。
超明るい「35mmのノクトン」

こちらは大口径の「NOKTON 35mm F0.9 Aspherical X-mount」。参考出展ですが、なんと試写が可能でした! X-Pro3に取り付けてて撮影してきたので、作例をごらんください(フィルムシミュレーションはProvia)。

F0.9という極薄のピントの山は、もう体で動いて合わすしか無いです。電子接点付近の反射がなんとも複雑な高額模様を呈しています。

かなり大胆なボケっぷりですが、嫌なうるささは感じませんね。右側の草のボケはまるで集中線のようで、うまくコントロールすれば絵画のような画作りができそう。

ボディとのバランスも完璧。重量は492gですが、同じく超大口径の「XF50mmF1.0 R WR」が845gもしてるので、これはもう軽量大口径のレンズといって良いレベルかと。ちなみに価格、発売日ともに未定です。
つい先日、タムロンから広角ズーム「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Model B060)」の開発発表がありましたし、Xマウントは元気がありますね。今年はどんなレンズを買おうかなー。
Source: CP+