米で発売、フランク・ロイド・ライト財団とのコラボオフィス家具

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
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米で発売、フランク・ロイド・ライト財団とのコラボオフィス家具
Image: Steelcase

高級ホームオフィス誕生 。

近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトは、落水荘やグッゲンハイム美術館といった建築作品だけでなく、室内に置くオリジナル家具を数多くデザインしていたことでも知られています。オフィス家具メーカーSteelcase(スチールケース)社は、彼がSCジョンソン社の本社ビルを設計した際に手掛けたオフィスデスクとチェアをWFH(Work from Home)向けに再解釈。フランク・ロイド・ライト財団と手を組んで、新コレクションThe Frank Lloyd Wright Racine Collectionとして甦らせました。

Video: This House / YouTube

1936年、米ウィスコンシン州ラシーンでSCジョンソン社の新本社ビルの建設工事がスタート。当時のハーバート・F・ジョンソン社長に依頼されてフランク・ロイド・ライトが設計したアドミニストレーションビルは、ライトのキャリア回復にも一役買いました。この建築は2つのデザイン上の特長、オープンなオフィス空間“グレート・ワークルーム”の天井を支えるために高くそびえる睡蓮の葉形状の支柱と、その下に配置された美しくて高機能なオフィス家具でも有名でした。

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ウィスコンシン州ラシーン、SCジョンソン社本社ビルのワークルーム
Image: Library of Congress (Other)

近代建築のマエストロ

今ではオフィスチェアーやホワイトボードなどのモダンなオフィス家具のメーカーとして知られるSteelcase社は、1912年の創業。ライトがアドミニストレーションビル用に設計した革新的な家具を実際に生産していたメーカーでもあります。それから80年以上の時を経て、Steelcaseがフランク・ロイド・ライト財団とのコラボレーションでFrank Lloyd Wright Racine Collectionを発表。当時のデスクとチェアを現代のホームオフィスに適うようアップデートしたコレクションです。

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Image: Steelcase

新コレクションには2つのバージョンが用意されており、重厚感があってオリジナルに近いのがSignature Collection。Frank Lloyd Wright Racine Signature Deskは多層的なデザインで、備え付けの収納キャビネットやオリジナルと比べて広めの天板を備えたデスクです。天板の素材はメープルかウォールナットから選べますが、机単体で9750ドル(約127万円)と高級家具のお値段になります。

一方、Modern Collectionは3色展開で、Racine Deskは備え付けのゴミ箱やデスク上の書類棚、収納キャビネットといったオプションを外せば4600ドル(約60万円)からと多少は良心的な価格に。各バージョンに合わせたチェア1800ドル(約23万5000円)からで、オプションで付けられるアームレストは338ドル(約4万4000円)。チェアは姿勢を良くするために元々は3本脚のデザインでしたが、安定性のため4本脚になったそう。

注文できる地域は現時点では米国とカナダのみですが、プレスリリースによればSteelcase社とフランク・ロイド・ライト財団のコラボは今後も続くようなので楽しみですね。

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https://www.gizmodo.jp/2022/04/herman-miller-oe1-micro-pack.html

Source: Steelcase(1, 2, 3, 4, 5 ), YouTube