キリンの愛情表現は…おしっこ

  • author Isaac Schultz - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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キリンの愛情表現は…おしっこ
Image:: shutterstock

まさかの飲尿プレイ!

キリンのオスとメスがお互いへの愛情表現におしっこを使っていることが大学の研究でわかりました。

おしっこの味で愛情確認

まず、オスは気に入ったメスがいると擦り寄ってメスの性器の匂いを嗅ぎます、

もしメスがOKなら、メスはおしっこをします。そのおしっこをオスは口で受け止め、しっかり味わいます

メスがどれくらい発情しているか、おしっこの味で確認するからなんだそうです。

オスはメスにおしっこをタイミングよくさせるために、上手に擦り寄る必要があります。メスの興味を引き出せなければ、もうそのメスとの未来はないですからね…。

と話すのは、今回の研究の著者であるカリフォルニア大学デービス校のLynette Hartさん。

排卵周期の確認が目的

キリンは一年中いつでも受胎できる動物なので、オスはメスの発情期をしっかり見分けなくてはいけません。排卵周期を味で確認するためにメスの尿を飲んでいるのです。

猫、馬、犬なども尿で嗅ぎ分けているのですが、キリンのように口に放尿するのではなく、地面の尿を嗅いで確認します。でもキリンには飲尿のほか方法がないんだそうです。

今回の研究論文に使われたキリンの愛情表現の観察は1994年、2002年、2003年、2004年に行なわれていて、オスがメスの性器に擦り寄っている場面は全部で102回、そのうちメスが放尿したシーンが54回、それによってオスが興奮状態になった様子が51回撮影されています。

首が長いことが原因

Hartさんによると「首がものすごく長いので、わざわざ地面まで顔を下げるリスクを冒さない」そうです。

たしかに、キリンは大きいもので5.7mくらいまで成長します。首の長さは2mにもおよびます。なので、地面にされた尿を嗅ぎにいくより、直接口で受けた方が簡単なのが理由のようです。

キリンのちょっと変わっているところ

キリンのちょっと変わった行動は他にもあって、キリンは草食動物なのですが、骨をガムのように噛んでいるのも同じ研究チームに確認されています。わざわざ骨を探してそれを噛んでいることがわかっています。

おそらく草食からは得られないカルシウムなどの栄養素を骨を噛み噛みすることで得ているのではないかとのこと。

キリンはこれまで、社会構造を持たない動物だと考えられてきましたが、実は高い社会構造を持っていることもわかっています。

あと、キリンはめったに鳴かないので声を出さない動物と考えられてきましたが、それも実はちがって、オスはかなりでっかい声で鳴くことがわかっています。発情期に大きな声で鳴くことで、周りのキリンを怖がらせて遠ざけるそうです。

キリンのようにサバンナに住む動物たちにはまだまだ謎がいっぱいなのですが、生息地の減少や狩猟などの影響でキリンの数は激減しているので、研究を続けてキリンを守っていってほしいですね。

愛情ホルモンが出なくなったらどうなるの?

まだまだ未知のホルモン。愛情ホルモン、幸せホルモンとも呼ばれるオキシトシンは、視床下部から産生されて脳下垂体によって血流に放出されます。分泌される一番有名な例...

https://www.gizmodo.jp/2023/02/oxytocins-as-love-hormone-overrated-neuron-study.html