「ぜんぶ高性能+新発想」で、イヤホン界に風穴を空ける。
ノイキャン対応の完全ワイヤレスイヤホンといえば近年のガジェット界の花形ですが、ほぼ毎日のように使うという点からも、もはやスマホに次ぐ「現代人のマストアイテム」です。
そうしたニーズに対応するため、各社ともハイエンドモデルを中心に急ピッチで、高音質、強力なノイズキャンセリング、各種機能性を追求しているため、そろそろ横ばいになる気配がし始めていました。
…なんて思っていたら、そこに大きな驚きをもたらしてくれる新製品が登場しました。それがこのJBL「TOUR PRO 2」。JBLが約2年ぶりにフルモデルチェンジしたフラッグシップモデルです。
カラーバリエーションはブラックとシャンパンゴールドの2種類。見た目からして気合いがビシビシ伝わってくるイヤホンですが、実際に使ってみると、やはりこれがおもしろいんですよ。そしてイヤホンの限界を押し上げる、新しい可能性を感じらせるプロダクトに仕上がっています。
完成度と先進性の融合=ワクワクするイヤホン

「TOUR PRO 2」をひと言で言えば「さらなる完成度と先進性を両立させたイヤホン」。
ノイキャン対応完全ワイヤレスイヤホンにおいては、各社ともフラッグシップ製品ではハイレベルな高音質を実現しています。
もちろんJBLもこの「TOUR PRO 2」でさらなる音質のアップグレードを実現していますが、特筆すべきは、大胆なフォルムチェンジによって装着性を高め、高音質をより日常的なものにした点にあると思います。
さらにそこに加わるのが、一目で驚かされる「タッチディスプレイを搭載した充電ケース」という先進性がもたらすワクワク感。そして実際に使ってわかる利便性。
より良い音質を、より気軽に、もっとワクワクしながら楽しめるんですよ。
中心にあるのは、JBLブランドを感じさせる「高音質」

オーディオにおいて「まず出口から」という常套句があるのをご存知でしょうか。
これは、まず音の出口であるイヤホンやスピーカーから変えた方が、より大きな音質改善を実感できるということを意味しています。
つまり、どれだけイヤホンが高機能・多目的になろうとも、高音質であることは常にイヤホンの価値の中心にあるわけです。だって、音楽も、映画も、アニメも、ゲームも、コミュニケーションも、イヤホン自体が高音質なら、それら全部をより良い品質で楽しめるわけですから。
その点「TOUR PRO 2」は、オーディオブランドとして長い歴史を持つJBLが、しっかりとワイヤレスイヤホンの高音質をアップデートしています。音の心臓部となる振動板に剛性の高い「PEN(ポリエチレンナフタレート)」素材を、さらにそのコーティングに剛性の高い「DLC(ダイヤモンドライクカーボン )」を採用しています。
僕の主観で「TOUR PRO 2」のサウンドの印象を伝えるなら、「大きなスピーカーで音楽を聴いている感じ」。くせのないクリアな出音と、深くパワフルな低音、そして楽器一つひとつを認識できる高い解像度は、これまで気づかなかったアーティストとエンジニアのこだわりに気づかせてくれることも珍しくありません。
「TOUR PRO 2」に搭載のリアルタイム補正機能付きのノイズキャンセリングと組み合わせれば、どこでも快適かつラグジュアリーなオーディオルームになる感じがあって、これがまた心地よいんですよね。JBLの大型スピーカーがコンサートホールや映画館、ジャズ喫茶、ホテルのラウンジに置かれている記憶に引っ張られてる部分もあるかもしれませんが。
また「TOUR PRO 2」で新たに搭載されたのが、JBL独自の「空間サウンド」。これはJBLの説明によると“あらゆるコンテンツにHRTF(頭部伝達関数)などのアルゴリズムをかけあわせ頭外に音響空間を作り出す技術”とのことですが、使ってみるとイヤホン特有の頭の中で音が鳴っている感じが緩和されるのがわかります。
搭載されてるのは以下の3モードで、用途や好みに応じて使い分けが可能です。
MOVIE:仮想角度120度と豊かな残響により、映像に合うよう前方定位しながら自然な広がりのある劇場感を演出。
MUSIC:最低限の残響効果と仮想角度60度で自然な音色を維持しながらサウンド ステージを拡大。
GAME:最も広い仮想角度180度でより広いサウンドステージを生成。 また、ゲームのディテールを聞き分けられるよう高音域と低音域の明瞭度を向上。
そして、実は「TOUR PRO 2」は“これから進化する”イヤホンでもあります。
それが次世代のBluetoothオーディオ規格「LE Audio」への対応。今後、ファームウェアのアップデートや対応機種が増えていくことで、より高音質かつ低遅延、低消費電力で「TOUR PRO 2」が利用できるようになることが期待されています。
早く試してみたいんですよねー。今年は対応機種が一気に増えるかな?
大胆なデザイン変更で、ずっと高音質を楽しめる着用感を実現

「イヤホン選びで重視する要素」についてインタビューを行なうと、非常に多いのが「着け心地」という回答です。
たしかに、着け心地が悪くて耳が痛くなってしまったり、ポロポロ落ちてしまってはいくら音質が良くてもほぼ無意味になってしまいますもんね。
逆に言えば、着け心地が良くてずっと着けていられるのなら、そのイヤホンの高音質はさらに価値を増すということでもあると思います。
「TOUR PRO 2」は、フルモデルチェンジに際してJBL独自の「ショートスティック型」を初めてフラッグシップモデルを採用し、なおかつ立体的な形状にすることで、耳を密閉するフィット感を実現。
高音質重視のフラッグシップモデルって、どうしても本体が大きく重くなってしまいがちなのですが、「TOUR PRO 2」は前モデルと比べてなんと約30%コンパクトになっています。


もちろん耳の形に個人差はありますが、コンパクト&軽量さは絶対的。
ずっと着けていられるような軽快さがあります。

さすがショートスティック型。女性の小さめの耳でも、正面から見てもほとんど飛び出しません。
「服装との相性を気にすることなく、自由にファッションを楽しめそう」と編集部の女性からも好評の声が上がっていました。
ソフトウェアとハードが融合。「TOUR PRO 2」の先進的な機能性

さあ、みなさん気になっているであろう充電ケースのお話です。
「イヤホン充電ケースにタッチスクリーン!?」と一目見て驚くこのケースですが、使ってみて納得しました。
最近のワイヤレスイヤホンには、その機能をフル活用するためのスマホアプリが用意されていることが多いですよね。「TOUR PRO 2」の充電ケースは、そんなアプリ「JBL Headphones」の頻繁に設定変更する項目を、スマホなしでも使用できるよう設計されているんです。
ケースで操作できる項目
1.再生コントロール
2.音量調整
3.アンビエントサウンド(ノイキャン等)のコントロール
4.適用するEQの選択
5.タイマー(設定した時間が経過するとイヤホンに音を鳴らす機能)
6.空間オーディオの設定
7.タッチスクリーンの明るさ調整
8.壁紙の変更
9.ボイスアウェア(通話時などに聞こえる自分の声量)の調整
10.SilentNow(一定時間が経過するとBluetoothが切断され、バッテリー消費を抑えながらANCだけが続く機能)
11.自動再生&一時停止
12.通知とメッセージプレビューの設定
13.イヤホンを見つける(左右どちらかから音を鳴らす機能)
14.フラッシュライト(ケースの画面を白く発光させる機能)
スマホアプリを開いた方がスムーズではないかと感じるシーンもありますが、特にケースの画面が効果を発揮するのは、PCなどスマホ以外のデバイスで「TOUR PRO 2」を使っている場面です。

例えばPCでYouTubeを観ている場合、手元にあるケースでEQや空間オーディオの設定を変更できるのは、スマホを引っ張り出してアプリを開くよりもずっとスピーディーです。
そして、そんな充電ケースに主要機能の数々を拡張した「JBL Headphones」アプリですが、これ自体が非常に良い出来です。EQ設定の細かさも含めてすでに評判の良いアプリだけあって、細かいところまで手が届くんですよ。

なかでも個人的に気に入ったのは、ユーザーの聴覚特性に合わせてサウンドを最適化する「Personi-Fi 2.0」。
健康診断の聴力検査のようなテストを経て、どのようにサウンドを補正したのかが明確に提示されるのも含めて好印象です。
そしてサウンドですが、EQほどガラッと音が変わるわけではありませんが、たしかに印象は変わります。人それぞれ補正の内容が変わるため、すべての人に間違いなく効果がある機能なのかは断定できませんが、少なくとも僕はより好印象なサウンドに補正されたと感じたので、パーソナライズは常にONにしています。
2023年も音楽を最高に楽しめそうな予感。これって理想的な新製品では?

JBL「TOUR PRO 2」は、さらなる完成度と先進性を両立させたイヤホンです。
はじめにも言いましたが、完全ワイヤレスイヤホンの中でもフラッグシップは各社とも非常に高い水準に達しつつあるカテゴリです。
しかし、その高い完成度をハード/ソフト両面からさらにブラッシュアップし、そこにアプリの主要機能を充電ケースとして具現化する先進的な発想を持ち込んだ「TOUR PRO 2」は、今年最もエキサイティングなプロダクトの一つとなることでしょう。

「JBLがスマートフォンを出したらおもしろそう」……なんて妄想まで広がっちゃう、インスピレーションに満ちた製品。
しかもそれが特別カテゴリの製品ではなくフラッグシップモデルという点からも、JBLの非常にチャレンジングな姿勢が感じられます。
「間違いない高品質」をさらにアップグレードして、そこに「ワクワク感」をプラス。これって理想的な新製品だと思います。
ぜひ、この高音質とワクワク感を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
Source: JBL