オークランド市、ランサムウェア攻撃で緊急事態宣言発令

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  • author Lucas Ropek - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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オークランド市、ランサムウェア攻撃で緊急事態宣言発令
Image:: shutterstock

ハッカーの目的や要求は未だ不明。

カリフォルニア州オークランド市が緊急事態宣言を発令しました。その原因はランサムウェア攻撃。オークランド市のネットワークが切断されていたことがわかりました。

現在は一部復旧しているそうですが、調査をしているとのこと。

市内の図書館がシステムダウン

ランサムウェア攻撃により影響を受けたのは、緊急システム以外の支払いや許可・免許を発行するシステムとのことですが、そのせいで市のオフィスビルは一時閉鎖されています。

オークランド市立のすべての図書館でシステムダウンしている状態です。

詳細は不明

現在のところ、どのようなサイバー犯罪グループによる攻撃なのかはわかっていません。

またハッカーからなにか要求があったのか、交渉をしているのかなども明らかになっていません。オークランドから130キロのところにあるモデスト市でも同じ週にサイバー攻撃が発生しています。

同じグループの仕業なのか、たまたまなのかはまだ不明です。

復旧の費用は莫大

こうしてランサムウェア攻撃を受けると復旧にかかる費用は莫大なんです。

2019年にメリーランド州ボルチモア市が攻撃を受けた際、たったひとつの攻撃ではあったものの復旧にかかったのは2,000万ドルは(約27億円)でした。

やっと復旧したと思ったら翌年また学校のシステムがランサムウェア攻撃を受けてしまうという泣きっ面に蜂だったボルチモア。オークランドはまだ狙われ続けているのか、もう終わりなのか戦々恐々ですね。

ランサムウェア被害者、身代金を払う人は減少傾向に

ランサムウェアによってハッカーに支払われた「身代金」が減少傾向に。大手企業は身代金支払いを拒否するケースが増え、対象は中小に移行。

https://www.gizmodo.jp/2023/01/ransoms-for-ransomware-are-decreasing.html