イベント&配信を1台でこなせるローランドのワンオペAVミキサー

  • author 巽英俊
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …
イベント&配信を1台でこなせるローランドのワンオペAVミキサー
Image: ROLAND

PCなしでもいけます。

最近はイベントと同時に配信を行なうパターンが増え、会場に映し出される映像と同時に配信用映像もミキシングしなければならないパターンが増えています。そうすると入力系統もともあれ出力系統も煩雑になって、映像クリエイターとしては余計な機材が増えてなかなかの負担になります。

DL02_VR-120HD_situation
Image: ROLAND

ライブ配信とミキシングをワンオペできる

そんなお悩みを一気に解決するのが、ROLAND(ローランド)の新製品「VR-120HD」です。これはライブと配信のミキシングをワンオペで可能にするAVミキサーなんですね。そのために豊富な入出力系統を備え、フレキシブルにアサインすることができます。

映像は12in、8out

映像入力は12系統(HDMI×6、SDI×6)。PCやタブレット、スマホ、ゲーム機などさまざまなソースに対応しています。8つのレイヤー機能で、テロップ挿入やピクチャー・イン・ピクチャー、ビデオエフェクトにも対応。映像出力は8系統で、会場のスクリーンやライブ配信用などそれぞれに専用の出力を送れます。

イベントの進行に合わせて、「シーン」に画面構成や音声設定を、「マクロ」に映像切り替えや操作設定をセットしておいて、ボタンで一発呼び出しすることも可能。シーケンサーも搭載しているので、複雑な操作も台本に合わせて事前にプログラムしておけば難なくこなせます。

外部機器とも連携でき、メーカーの異なるPTZ(パンチルトズーム)カメラを最大12台組み合わせて同時操作したり、タリ-ランプ(現在映っているカメラがどれか示すランプ)にも対応しています。

DL04_VR-120HD_EQ
Image: ROLAND

音声入力は最大42ch

さらにすごいのはオーディオミキサーとしても高スペックなこと。音声入力は42chと大型ミキサー並みで、うち6系統のXLR/1/4インチコンボ入力には高品位なマイク入力回路も搭載しています。

4系統のRCA入力のほか、HDMIやSDI、USB、Bluetoothなどに対応している点もイベント用として便利。そのほかにエフェクターや、8個のパッドに効果音やアナウンス音声を取り込んでポン出しできるオーディオプレーヤーも搭載しています。音に強いのは楽器メーカーならではですね。

Video: Roland Professional A/V / YouTube

プロスペックの機能を備えていて重さわずか5.3kgだから、1人でラクラク持ち運びできます。余計な機材も必要ないし、映像クリエイターには強い味方となってくれそうです。市場想定価格は88万円前後、発売は2月下旬予定です。

Source: ROLAND

楽器メーカーが本気出すとすごい。ローランドがゲーミング配信専用ミキサーを発売

使いやすくて高音質。あちこちで人気を集めているゲーム配信ですが、ゲーム音と実況の声のバランスがおかしかったり、そもそもの出音がひどかったりして、いまいち没入で...

https://www.gizmodo.jp/2023/01/bridge-cast.html