テクノよ永遠に。
先月、YMOのドラマー高橋幸宏さんが逝去され、多くの音楽ファンに衝撃を与えました。打ち込みにぴったり沿った正確さなのに、抜群のグルーブ感を生み出すドラムスの技術は、多くのミュージシャンから高く評価されていました。あのタイトなドラミングこそ、YMOの肝だったといえるかもしれません。
その悲しみも癒えぬうちに、シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠さんまで亡くなってしまいました。エルヴィス・コステロ来日公演のオープニングアクトで鮎川さんを見た幸宏さんが、細野晴臣さんに紹介してアルバム制作することになり、それをきっかけにシナロケがブレイクしていった話は有名です。鮎川さんは初期のYMOでサポートギタリストを務めただけでなく、近年も幸宏さんや細野さんと共演されていて、お互いにリスペクトし合ういい関係でした。
まだまだ活躍していただきたかったご両人だけに残念です。ご冥福をお祈りいたします。
BGMは「東風」で
YMO絡みで悲しい話題が続いたこのタイミングですが、異色のYMOグッズがリリースされます。なんと「金屏風」です。
デザインのモチーフはYMOのUS版1stアルバム。もともと違うデザインだったこのアルバムは、アメリカでのデビューに際してジャケットを一新。マドンナやポリスなどのアートワークも手がけたルー・ビーチが描いたイラストは、オリエンタルな扮装の女性。しかも髪の毛がケーブルになっているというテクノど直球なもの。

そのイラストをそのままあしらったのが今回の金屏風です。その名も「テクノ屏風」。製作は広島で118年の歴史を持ち、洋金箔押紙で特許も取得している工房「歴清社」が手がけています。イラストのテイストと屏風のしつらえはかなりいいマッチングで、初期のYMOが持っていたエキゾチックなテイストがうまく生かされていると感じます。和室に置いたらはまりそう。

屏風にはチップが埋め込まれており、スマートフォンで読み込むことでNFT証明書を確認することができます。また作品のロゴは立花ハジメ氏が担当しているというのも、テクノファンにはたまらないポイントです。
サイズは五尺二曲(縦1.5m × 横1.4m)で、販売数は50隻限定です。予約は3月3日(金)正午よりオフィシャルサイトで受け付けます。お値段は88万円となかなか張りますが、YMOファンなら思い切ってもいいんじゃないでしょうか。
Source: TechnoByobu