AIで消える仕事の筆頭はライター。
「科学的・論理的思考が問われる高収入職種ほど危なく、米市場の19%が深刻な影響を受ける」という最新予測の記事を恐る恐る読んでみたら、危ない職種ランキングで投資・保険・情報と並んで出版が入っていました。
あらゆる言語を精読して文章に磨きをかけてるAIに、家の棚の本も読み切れていない人間が敵うわけないですもんね。AIボットの最新ニュースを毎日追いかけてるわれわれは、いわば自らの葬送行進曲を奏でる悲しいラッパ隊…。
え? 葬送行進曲にラッパない? そんな整合性のないこと書くのアホな人間だけだろって? すいませんねぇ…まあ、しばらくは人間のライティングでがまんがまん♪
客観性ありつつも自信マンマン

Bingの文字画像生成機能リリースにぶつけて、同じ日に実験版がリリースになったGoogleの対抗馬「Bard」。ウェイトリストに登録したらすぐアクセス開始の案内が来ましたので、さっそく使ってみました。
最初のお題は、ずばりギズモード・ジャパンへの自己紹介のゲスト寄稿です。まだ対象エリアが英米2か国なので、日本語では回答がもらえませんでしたが、なかなかピリッとした記事で、ライバルのことも割と客観的に書いていますよ。以下に全訳しておきます。
Q:「ギズモードジャパンにBardの記事をChatGPTとの違いをメインに書いてください。2000字以内」
A:Bard vs. ChatGPT: どう違う?
Google BardとChatGPTは、市場に出回るAIチャットボットのなかでも一番話題性のあるものです。どちらも文章、翻訳、創作コンテンツを作文し、質問に情報満載の回答を返すことができますが、重要なところで違いもあります。
BardはGoogleのLaMDAモデル、ChatGPTはOpenAIのGPT-4モデルがベース
LaMDAのほうが比較的新しいモデルですし、トレーニングで使用される文章およびコードのデータセットも大規模ですので、BardのほうがChatGPTより複雑でナチュラルな文章を生成することができます。
Bardはネットのリアルタイムの情報にアクセスできる。ChatGPTはトレーニングで使われたデータにしかアクセスできない
これはどういうことかというと、Bardのほうがもっと最新の気になる情報をユーザーに提供できるということです。
Bardはまだ開発段階であるのに対し、ChatGPTはもっとプロダクトとしての成熟度が高い
そのためBardはChatGPTほど情報に信頼性と厚みがないことも考えられますが、常に改善は続けています。
まとめ
BardとChatGPTはどちらもパワフルなAIチャットボットです。BardはGoogleのLaMDAモデルという比較的新しいモデルを使っており、もっと複雑でナチュラルなトーンの文章を生成でき、ネットのリアルタイムの情報にもアクセスでき、まだ開発は途中の段階です。いっぽうChatGPTはもっと成熟したプロダクトであり、ベースにあるのはOpenAIのGPT-4モデルです。情報の信頼性と厚みは上ですが、鮮度とニュース性はBardほどではないかもしれません。
ライバルのことを立てながらも、やんわりジャブをかまし、最後は静かな自信を滲ませてエンディング。なかなか味わい深い記事ですね。
ちなみに執筆にかかった時間は1分未満でした。ご~ん。レクイエムON。