「音質への回答」。イヤホンが“ステータス全振り”した結果、ミュージシャンの意図が明確になりました

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「音質への回答」。イヤホンが“ステータス全振り”した結果、ミュージシャンの意図が明確になりました
Photo: 井川拓也

「音質が良い」ってどういうこと?

「このイヤホンは音が良い」ってよく言いますよね。でも、具体的にはどういうサウンドを「音質が良い」と言うのか、疑問に思ったことはありませんか?

そんな疑問に明確な答えを提示してくれるイヤホンが登場しました。それがBowers & Wilkinsの「Pi7 S2」です。

ビートルズの同名のアルバムをはじめ、一流の映画音楽やさまざまな音楽制作が行なわれてきたアビーロードスタジオに同社のハイエンドスピーカーがモニターとして導入されていることでも知られる、名門中の名門オーディオブランドがBowers & Wilkins。そして、同社が音質にステータスを全振りしたトゥルーワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルが、この「Pi7 S2」なんです。

Bowers & Wilkinsが目指すサウンドは、ハイエンドスピーカーからトゥルーワイヤレスイヤホンまで一貫して「True Sound」。つまり、オリジナルの音楽に何も加えず、何も取り去ることなく、アーティストが意図した通りのあらゆるニュアンスを忠実に再現する「原音忠実」ということですね。

でも、原音こそ至高という答えには「なるほど!」と思う反面、「音って好みもあるよね?」という声も聞こえてきそう。そこで、昭和歌謡やシティポップのリエディットシリーズなどで人気を博しているNight Tempoさんに「Pi7 S2」を使ってもらいました。

というのも、Night Tempoさんのルーツといえるジャンルのひとつ「フィルターハウス」は、原音にフィルターをかけてわざとサウンドをくぐもらせるなどの加工をするクラブミュージックなんです。

そんな音質を“劣化”させることも含めて表現としているミュージシャンは、イヤホンにどんな「音質」を求めているのでしょうか?

結論から言えば、それは意外にも、Bowers & Wilkinsの目指す「True Sound」そのものでした。

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Night Tempo
80 年代のジャパニーズシティポップ、昭和歌謡や和モノディスコチューンを再構築したフューチャーファンクの人気アーティストである韓国人プロデューサー/DJ。

“音楽表現としての「音質」”という考え方

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──Night Tempoさんは普段どうやって音楽を聴くことが多いですか?

一番たくさん使っているのは、家にあるカセットデッキです。古いものを自分で手入れしながら、当時のラジカセについていた分離できるアンプと組み合わせて使っています。ヘッドホンも当時のプレイヤーに最初から付属されていたものを使っていますね。今からすると外見は安っぽく見えるけど、使っている素材も高級だし、お金をかけて作っているのですごくいい音なんです。それを使っているラジオ局も結構あるくらいです。

──昔のものでも、音は良いんですね。

現在の多くの製品と比べても、良い音だと思いますね。ただ、基本的に音質って「良い/悪い」というよりは「好み」だと思っています。とくに今はほとんどのブランドがある程度良いものを作っているので「ブランドによって音色が違う」という印象です。

例えば、僕は自分の曲やエディットでわざと音を汚くするようなトライをするんですけど、それが理解できる人はその味を楽しめるし、そこに中毒性を感じてくれる人もいる。逆にその音に慣れない人は離れると思うんですよ。

──Night Tempoさんはどんな音質が好みですか?

生々しいRAWな音ですね。綺麗な音も好きだけど、生々しい音の方が好き。僕が好きな初期のダフト・パンクやジャスティスなど、フランス系のダンスミュージックアーティストはハイファイな音質より「味」に重きを置いてるんですよね。だから僕もミュージシャンとして、そういう「荒々しいけど、感覚的に染みる」音を狙っています。

でも、今の人たちが求めている音って、傾向としては「ひとつひとつの音色がはっきり聞こえるきれいなサウンド」なんですよね。僕も日本で活動するにあたり、そういうJ-POP的な方向に振った時期もありました。でも、やっぱりそれじゃおもしろくないし、負けている気がして、『ザ・昭和グルーヴ』シリーズのRA MU以降は、自分が本来やりたい音色でやるようになりました。僕の初期のWinkとか杏里さんとの曲を聴いて「音がきたない」と感じる人は少なくないと思いますが、欧米のクラブではああいうサウンドがたくさん聴かれているんですよ。

きれいな音以外も表現できるオーディオが理想的

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──Night Tempoさんが目指すサウンドはハイファイとはまた違った方向性だと思いますが、そんなNight Tempoさんの楽曲を鳴らすオーディオは高品質なものの方が良いのでしょうか?

やはり「好み」によるところですが、基本的には良いオーディオ機器の方がいいと思います。その楽曲のきれいなところもそうでないところも表現してくれて、音の「味」が全部伝わるものなので。

だから、逆にきれいな部分しか聞こえないオーディオ製品はあまり自分と合わないと思っています。オーディオ開発者さんの意図によって色が足されて、音が変わってしまうようなものですね。

──オーディオによって色が足されると感じることは多いですか?

結構あります。でも、それってユーザーが求めているサウンドに開発者が応えているのであって、ミュージシャン側が求めているサウンドじゃないんですよね。僕は自分が作った音を勝手に変えられるのはあんまり好きではないです。他の人の音楽を聴くときも、僕はメーカーが足している設定は全部取り払ってフラットにしています。

──オーディオ全体的な印象としては、どう色つけされることが多いと思っていますか?

ベースと高音が強調されることが多いですね。でも、最近はレビューサイトや動画で「フラットがいい」と言われることが多いせいか、少しずつフラットに戻ってきている気がしますね。「ベースと高音が強調された音楽を、ベースと高音が強調されるように設計されたオーディオで聴いている」という状況は負担に感じていたので、良い傾向だと思います。

Bowers & Wilkinsの「Pi7 S2」は、“全部そのまま”聴かせてくれるイヤホン

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──Bowers & Wilkinsについてはどんなイメージを持っていましたか?

「高価」ですね(笑)。韓国のオーディオショップでも、やはり「一番いいもの」としてBowers & Wilkinsのスピーカーが置いてあります。

──実際にBowers & Wilkinsのスピーカーの音を聞いたことはありますか?

はい。韓国ではセッションバンド出身のサウンドエンジニアの方がたくさんいるのですが、彼らはものすごく音にこだわっていて、自分のスタジオだけじゃなく自宅にもBowers & Wilkinsをはじめとした超ハイエンドなスピーカーを置いているんですよ。

彼らの家にレコードを持ち寄って聴いたことがありますが、本当に「音の全部を聴かせてくれる」感じがしました。そういうスピーカーって本当に限られたメーカーしか作っていないので、自分もできれば欲しいと思っています。

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──そんなBowers & Wilkinsの「Pi7 S2」の音を聴いてみて、いかがでしたか?

楽曲に入っている音を全部そのまま聴かせてくれるイヤホンだと思いました。いろんな音が混ざって鳴っている部分を聴いても、しっかりと表現してくれて音色が重厚に感じられます。僕が好きなフレンチハウスやフィルターハウスも聴いてみましたが、音を汚している部分もしっかり表現できていると感じました。

最近のワイヤレスイヤホンって、ほとんどがベースを強調しながら高音部分にフォーカスされている印象なんですけど、これは違いますね。アプリにEQをいじる項目がないというのも、Bowers & Wilkinsの自信が表れている感じがしてすごくいいと思います。

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それとノイキャンもちょうどいいですね。今回「Pi7 S2」を使わせてもらう前にいろんなレビューを読んで「ノイキャンをもっと強くしてほしい」という声をいくつか見かけたんですけど、音質面を考えれば、これくらいのノイズキャンセルの方がナチュラルでいいと思いますし、十分に効いていると思います。

──レビューでは「高音が足りない」という意見も見かけたのですが、高音についてはいかがでしたか?

それは低音と高音を強調した楽曲やオーディオ機器に慣れてしまっているのかもしれません。そういうサウンドに慣れてしまうと、耳が刺激されすぎて鈍くなってしまうので気をつけています。特にインイヤー型のイヤホンでそういう音を聴き続けるのは危ないと思いますよ。

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──「Pi7 S2」のデザインについての印象は?

シンプルでいいと思います。ワイヤレス型のイヤホンって、装着したら耳から横にはみ出てしまうものが多かったですが、そんなこともなくていいですね。あとはステムがついているスティックタイプではないのも個人的に好きです。

あとは軽いのがいいと思いました。重ければ重いほど落としやすくなると思うので。結局ワイヤレスイヤホンって、軽くて耳から落ちないことが大切だと思うんですよ。その点「Pi7 S2」は軽くて着け心地が良いのが気に入りました。

アーティストの意図を伝え、リスナーの耳を育てるイヤホン

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Night Tempoさんのお話で印象的だったのは、楽曲に入っているすべての音をそのまま表現することの重要性。とくにきたない部分まで表現して初めて音の「味」が伝わるという考え方は、目から鱗でした。

高級オーディオルームで「音質」を体感しやすいジャズやオーケストラなどの生楽器主体の音楽ばかり聴いているような「原音主義」とはまた違う、アーティストの意図や演奏のニュアンスを表現しきるという意味での、まさに「True Sound」

ハイファイではない音色を選択することそれ自体が表現となっている音楽は、この世界にたくさん存在しています。重要なのは、ハイファイもローファイも、その中間も、すべてをそのまま鳴らしきることなんです。

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「Pi7 S2」。左からサテン・ブラック、ミッドナイトブルー、キャンバス・ホワイト

「Pi7 S2」のサウンドは、正直ワイヤレスイヤホンの中でも突出しており、まさに「音質全振り」という印象です。中でも驚かされたのは、2つのドライバーを搭載したことによる余裕ある低域表現。「低域を"出している”」というよりは「楽曲に収録されている低域を、しっかりと鳴らせている」という感覚で、伸びやかな中音域と解像度の高い高音とのバランスもバッチリ。

フラットさと豊かな音場表現を両立させているのは、さすがBowers & Wilkinsといったところです。

また、コーデックはaptX Adaptiveにも対応しており、最新デジタルデバイスとしての音質対応も抜かりありませんよ。

さらにユニークなのが、充電ケースにBluetoothトランスミッター機能を搭載した点。飛行機機内のエンタメシステムや、手持ちのアナログ出力しかないオーディオ機器を「Pi7 S2」と接続して楽しむこともできます。「せっかくの高音質イヤホンなんだから、いろんなシーンで使いたい」という要望を叶えてくれる、素敵な機能だと思います。

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「Pi7 S2」。左からサテン・ブラック、ミッドナイトブルー、キャンバス・ホワイト

そして「Pi7 S2」には、よりお求めやすい価格の兄弟機「Pi5 S2」が用意されています。こちらはドライバーが1基となりますが、音の傾向としては「Pi7 S2」と近い印象となっていますので、予算に応じて選んでみてはいかがでしょうか。

Pi7 S2」は約6万円前後、「Pi5 S2」は約4万円前後とどちらも高級ワイヤレスイヤホンなのは間違いありませんが、その音を聴けば値段も納得。むしろ、あらゆる音楽の理解度が高まる経験が得られると思えば、決して高くはないはず。

数多くのワイヤレスイヤホンがひしめく中、「音質」の一点で突き抜け、素直に「欲しい」と思わせてくれるイヤホンです。

Source: Bowers & Wilkins