人類初の携帯電話による通話が成功してから、今年は50年目にあたるそうですね。その最初の携帯電話の生みの親は、Motorolaに勤務していたMartin Cooper氏なのですが、このほど未来の携帯電話について、自らのビジョンを語りましたよ。
それは、これからの携帯電話は耳の裏の皮膚に埋め込まれて、体温で稼働する充電不要のデバイスになるという大胆なもでした。
通話機能を耳に埋め込む
バルセロナで開催中のMWC(モバイル・ワールド・コングレス)で行なわれたCNBCのインタビューで、Cooper氏はまず当時のことを回想しています。
「50年前はインターネットも高性能な集積回路(IC)もデジタルカメラもありませんでした。まさか携帯電話がカメラになり、百科事典になるだなんて、だれも想像すらしていなかったはず。そう考えると、未来の携帯電話の姿の予言は、たとえ奇異に思えても、だれも否定することはできないでしょう」。
いまや94歳になるというCooper氏。まだまだ発明への意欲は衰えていないようです。
食べ物を口に入れることで、人体はエネルギーを作り出すでしょう? 食べ物を消化しても、やはり体内にエネルギーが生み出される。そのわずかなエネルギーを消費して、耳で稼働するようになるんです。
確かに充電の心配をせず、ずっと使い続けられるというコンセプトは魅力的かもしれません。だけど、これが実現されたら、通話機能をアップグレードするために、いちいち耳の手術をしなければいけないのかな?
こんな疑問がおかしく感じられるほど、普通にこのコンセプトが実現する時代がやってきたりするのでしょうか。
Source: CNBC