ディープフェイク動画生成アプリの広告がセレブの顔で配信される

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  • author Kevin Hurler - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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ディープフェイク動画生成アプリの広告がセレブの顔で配信される
左: AIが作成したディープフェイク動画広告。女優エマ・ワトソンにそっくりな女性が映っている 右: エマ・ワトソン本人 Screenshot: laurenbarton03/Gizmodo, Image: Frazer Harrison

エマ・ワトソンにスカーレット・ヨハンソンも。

FacebookとInstagramに掲載されている広告にハリウッド女優のエマ・ワトソンとスカーレット・ジョハンソン登場。しかも誘惑をしている動画なんですよ。

AIがどんどん進化している今日、こうして私たちの日常にスッと入り込んできています。AIで作られたディープフェイクの動画で、FaceMegaというディープフェイクアプリの広告でした。

NBC Newsによると、FacebookとInstagramでFaceMegaアプリの動画広告は230本掲載されていて、そのうち127本がエマ・ワトソン、そして74本がスカーレット・ヨハンソンで、エロを想像させる絶対本人がやらない広告です。

どういったアプリなのか

このFaceMegaアプリ、週に8ドル(約1,100円)のサブスクで動画と写真で顔変換が可能でした。

現在、AppleのApp Storeからは消えています。先日はGoogle Play Storeにはあったのですが、今チェックしたら消えていました。Twitter上にもこれって大丈夫なの?という声が上がっています。

この女性は「今こんなの見たんだけど、最悪じゃない?」とツイート

NBCの取材に対して、この女性は「勝手に顔を合成されて、高校生のいじめに使われてもおかしくないし、誰かの人生を壊しかねないと思います。職場で問題になったり。試してみると無料のテンプレートが50個あって、自分の顔写真をアップロードすると合成する仕組みで、簡単に手に入るし、タダでした」と答えています。

Metaの見解

この動画広告、アプリ自体が掲げている「規約と条件」に書かれている「人や団体のなりすまし行為は禁止」というのに違反していません?NBCによると、動画の制作はアプリ開発の会社Ufoto Limitedが担当していて、中国のWondershareという会社が母体のようです。

Metaは2020年、こういった人を欺く目的で写真や動画に手を加えるディープフェイクに対する取り締まりをキツくすると発表しています。

米ギズモードの問い合わせに対してMetaは「我々のポリシーではAIであってもなくても、アダルトコンテンツは禁止しています。なのでこの広告は削除いたしました」と答えています。

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