怖いような、かわいいような。
ディズニーは現在開発中だというロボットのプロトタイプを、SXSWで初めてお披露目しました。
先週、ディズニー・パークス・エクスペリエンス・アンド・プロダクツはSXSWで初となる講演を開催。同社のジョシュ・ダマロ会長は、「The Art & Science of Disney Parks Storytelling」という題で、ディズニーを訪れるゲストのハピネスを創造するために活用されるストーリーテリングとテクノロジーについて語りました。
ディズニーらしく個性的
その中でディズニーのイマジニアのトニー・ドヒ氏とモーガン・ポープ氏と共にお披露目したのが、現在開発中のロボットの試作モデル。ご覧のとおり見た目はローラーブレードを履いた2足歩行の小さなウサギで、『ズートピア』のジュディ・ホップスに似ています。 ちなみにイマジニアの2人は、アベンジャーズ・キャンパスで活躍しているスパイダーマンのスタントロニクスの開発を担当した方々。
今回のロボットはウサギの耳が付いていることからして、今年後半に上海ディズニーランドにオープン予定の『ズートピア』テーマの新エリアのための開発…なのかもしれません。
以下、Disney Food Blogによる動画です。
SO COOL!! #SXSW2023#SXSW#Disneypic.twitter.com/0le8sxr70w
— Disney Food Blog (@DisneyFoodBlog) March 10, 2023
ポープ氏が「ロボティクスは精密さ、再現性、非人間的な完璧さがすべてだ」と話す傍らで、木箱から登場したウサギ型ロボット。ドヒ氏が「キャラクターにとって大事なのは個性」と補足しているように、ちょっとした動きですが個性が表れています。
こちらはNBCのニュースのテックレポーターBen Goggin氏による、続けて行なわれたデモンストレーションの動画。
Disney demo-ing a super light roller blading rabbit robot at SXSW pic.twitter.com/aGVNKPAVtf
— Ben Goggin (@BenjaminGoggin) March 10, 2023
動きが怖いという意見も…
デモンストレーションでは、転んで自力で立ち上がるという動きを披露。Disney Parksのリリースには、このロボットの機動性について以下のように書かれていました。
「転んで起き上がったり前転したりと、生き生きとした動作を行なえます。ダイナミックロボットは感動させるパフォーマンスを生むためにモーションキャプチャデータを取り込んでおり、キャラクターの個性を引き出す新たな方法をディズニーのイマジニアたちに提供します」
すごい技術ですが、木箱から這い出てくる様子が『リング』の貞子っぽいとか、『M3GAN/ミーガン』の人形と同じ悪夢が待っているとしか思えないといったコメントも。ウサギのような見た目はもちろん、ディズニー映画に出てくるキャラクターさながらの動き方を再現している点もかわいいと思うのですが…。
前述したように上海の『ズートピア』の新エリアは今年後半に開業予定ではあるものの、このウサギ型ロボットが今後どんな形で活用されるのか具体的な話は現時点で明らかになっていません。
Source: Disney Food Blog, Disney, Twitter(1, 2, 3)