ゲーム端末でモジュール型って理想なのでは。
デジタルゴミが問題視され、修理する権利のもとにひとつの端末をアプデしながら長く使うべきという声が高まる昨今、モジュール端末が気になっている人も多いはず。
モジュールを好きに組み合わせてアプデするパソコンを手がけるFrameworkが、新モデル「Framework Laptop 16」を発表しました。
先日、サンフランシスコで行われたプレス発表会に、米Gizmodo編集部が行ってきましたよ!
Framework Laptop 16
Frameworkとしては、Laptop 16を正式にゲーミング端末と呼んでいるわけではないのですが、既存モデル13インチのFramework Laptop 13と比較すると、ゲーム用って言いたくなるマシンに仕上がっています。
パッと見は、Laptop 13とサイズこそ違えどほぼ同じです。が、16インチにサイズアップしたことで、キーボードにテンキー搭載が可能です。

もちろん、テンキーを使わず、そのスペースを好きにカスタマイズしてもよし。例えば、こんなピンポンゲームのモジュールを入れる遊びもOK。

キーボードのスペースに入れ込めるモジュールシステムは3サイズ。
小サイズはゲーミング端末らしくカラーアクセントのLEDなど、中サイズはマクロパッドや第2のディスプレイ、そして大サイズはキーボード。これを自分好みで組み合わせで使えます。

肝は拡張スペース

Framework Laptop 16がゲーミング端末である所以は、端末奥にある拡張スペース。
ここはGPUと追加ストレージのためのスペース。ただ、PCIe x8で接続できれば用途は限らないとのこと。
この部分はオープンソースで、Frameworkも開発者にカードリーダーや動画録画端末など、いろいろ好きなの作ってみて! とカスタマイズをサポートしています。
eGPUのエンクロージャー

Frameworksが発表したeGPUエンクロージャーのプロトタイプ。他メーカーと比べると(ゲーム端末にしては)シンプルなデザインですね。
イヤホンジャックは好みでどうぞ

イヤホンジャックは排除。これを「勇気ある決断」としつつも、そこはやっぱりモジュール型。ユーザーが必要ならつければいいだけのこと。
ネタ的に展示されていたのは、イヤホンジャックが3つもついたモデル。欲しい人は3つつけたっていいわけです! この自由さがモジュールPCの魅力。
既存モデルのLaptop 13もアプデ

新型Laptop 13は、バッテリーパック(61Wh)もスピーカーの音もちょっと大きくなり、ヒンジも改良されます。
メインボードが第13世代Intel Core i5/i7に対応しただけでなく、AMD Ryzen 7040シリーズのプロセッサにも対応。
FrameworkがAMDチップに対応したのは今回が初。新型Laptop 13を購入するもよし。または、各モジュール購入で手持ちの13をアプデするのもよし。
Cooler MasterとコラボしたPCケースが近日発売予定で、こちら40ドル(約5,300円)。

モジュールアプデした後は?

たとえば、バッテリーパックを既存の55Whから新しい61Whにアプデする場合。
古いほうをポータブルバッテリーとして活用することができるよう、エンクロージャパーツを現在開発中とのこと。使えるものはリユースしてこそ、さすがです!

アプデした後の古いメインボードはどうすれば? プレス会でFramedeckが展示されていました。これ、完全カスタムのポータブルパソコンです。

こっちのキーボードProject CJ64は、Frameworkのメインボードや各種モジュールを組み込んだキーボード。
Frameworkはアプデした後のパーツを使ったDIYの楽しみも魅力。何をどう使って作ったかというのを見せ合えるコミュニティがあると作りがいもありますね。