スマホはアメリカのもの…?
いま世界では、TikTokと中国政府とのつながりなどを危険視し、利用が禁止される国々なども増えています。
しかしながら、ロシアに暮らすと、まったく別のものを敵視する環境があったりするようですよ。つまり、iPhoneもAndroidも、米国へ機密を漏らす危険性が高いものとして、一切禁止という措置だって驚かないレベルなんだとか!
プーチン大統領の政策に禁止令?
このほどモスクワタイムズ紙(The Moscow Times)は、2024年のプーチン大統領の再選に向けた選挙運動に携わるスタッフ全員に対して、4月1日までにスマホを処分して、安全な指定の機種に切り替えることが求められていることを報じました。当初はロシア紙のKommersantなどが、Apple(アップル)のiPhoneをロシア政府の関係者が使うのは良くないとする方針を伝えたりもしたようなのですが、どうやらiPhoneに留まらず、Androidスマートフォンも含めて幅広いスマホ利用の禁止令になっているそうですね。
そもそもプーチン大統領自らは、スマートフォンの使用を一切行なわないとされています。スマホから西側の諜報機関へ機密情報が漏れることを防ぐ目的のようですけど、いまそうした基本方針が、自分の下で働くすべての人にまで適用されたという感じでしょうか。ということは、ロシアの政府関係者は、皆さんガラケー時代へ再シフトするということなのかな?
ちなみに、別にスマホに限らずそもそもロシアでは、とりわけウクライナへの侵攻後から、いろいろなIT製品サービスが使えなくなってきているとも明かされてきました。今年に入ってからは、ロシア政府の高官たちが、Microsoft Teamsを使うことが許可されなくなったほか、まもなくZoomだって使えなくなるかもなんて噂もあります。
代わって中国との結びつきは強まっているらしく、すでにロシアのスマホ市場のシェア95%が、Huawei(ファーウェイ)やXiaomi(シャオミ)などの中国メーカーで占められていたり。
ということは、引き続き中国のスマホだったら、プーチン大統領の下で使ってよいのかな? iPhoneもSamsung(サムスン)もGoogle(グーグル)も、ほとんど目にしない世界なんて想像すらしがたいように感じますが、ところ変われば、まったく景色さえ変わってしまうものなんですね~。
Source: The Moscow Times