マメ知識じゃなくてコメ知識。
食材の商品パッケージのデザインにはいろいろありますが、作り方やお勧めの食べ方以外に有益な情報というのはあんまり見かけません。
一方で米袋というのは大きなパッケージなので、空きスペースを好きなように活用して、レイアウトを工夫したり自由度が高いのが特徴です。
文化と防災知識の融合
中越地震を経験した新潟県は、美味しいお米でも知られる土地です。また現地ではお米を贈り合う文化があるので、背面に防災知識を印刷したお米を全国に届けようという発想から「RICE SAVER~『もしも』を生き抜く、コメ知識。~」という商品が生まれました。

品種は燕市で作られたコシヒカリで、背面に書かれているのは、米に関して「蓄える」、「保管する」、「つくる」、「食べる」、「安らぐ」といった5つの項目となっています。ピクトグラム的でデザイン性も高いですし、お米を使い切っても捨てるのがもったいないですね。
内容量は5kgで3,000円です。ユニークで素敵な文化を防災意識に繋げたのはライスアイデアです。
社会貢献するデザイン
筆者はこれを見て、米国で行方不明者の情報を牛乳パックに掲載するのと似たコンセプトだなと感じました。世間に流通する商品が、世の役に立てば社会に貢献できるんだなと思います。
Source: にいがた防災ステーション, MIN MADE IN NIIGATA via AXIS Web Magazine