どちらが誤った情報なのかは、明らかですよね…。
ロシアがWikipediaがウクライナ侵略についてロシア軍の誤った情報を掲載・削除拒否をしたという理由でロシアの法律に基づいてWikipediaへ200万ルーブル(約360万円)の罰金を科しました。
Wikipediaの母体であるWikimediaは、200万ルーブルについて上告するかどうかはまだ決定していないようです。強気なロシア政府関係者は「これまでのロシアでの裁判の歴史で、Wikipediaが上告できたのはたった一度だけだ」とロイター通信に話しているそうです。
Wikipedia側は「正しい」と主張
ロシアのプーチン大統領は、軍が実際は衰弱していること、首都キーウの軍事侵攻も撤退が報じられながらも、軍はかなりの成功を収めているというストーリを押し続けています。
今回削除要請があった内容について、Wikipediaの顧問であるJacob Rogers氏は「しっかりとした情報に基づく記載内容」だとしています。
Wikipediaにはロシア軍には重大なロジスティックの失敗、各所の連携ができていない、機材や武器の破損や浪費などを含む多くの「欠陥」があり、それがウクライナ侵攻を失敗をつくりだしている、と記載されています。
それがロシアからしたら事実と異なる!ということですね。だってプーチン大統領の頭ではこの侵略は成功しつづけているから…ですよね。
これまでウクライナでは、20万人以上のロシア軍兵士が死亡または負傷しているとニューヨークタイムズが報じていますが、プーチン大統領はロシアの空隙により600人のウクライナ人を殺害したと言っているようですが、ロイター通信はそのような事実はどこにもないと伝えています。
ロシアの罰金要求は3度目
Wikipediaがロシアに罰金を科されたのは、実は今回がはじめてではなく、なんと3度目。
去年の4月には500万ルーブル(約900万円)、11月には200万ルーブル(約360万円)の罰金が「ウクライナ侵略について間違った情報を載せている」として科されています。
Rogers氏はロシア政府から再三に渡る削除要請と罰金の通達が来ていて、これまでの2つの罰金についてはすでに上告していて、これからもロシアの要求は飲まないと話しています。
またRogers氏は
ロシア政府は、しっかりとした情報に基づいたロシアという国の情報が広まることを阻止しようとしていて、Wikipediaの削除要請と罰金についてはその一環でしょう。
Wikimedia財団はこれからも、ユーザーが自由に知識に触れられ、シェアできる権利を守っていくつもりですし、世界に知識を届けるというミッションを貫いていきます。
と話しています。