このポテンシャルをもっと広い世界へ…!
PlayStation VR 2(以下PSVR 2)は、私が使ったことのあるミッドレンジVRデバイスの中ではベストな感触です。
Meta Quest 2みたいなエントリーレベルのスタンドアローンVRヘッドセットでは残念な思いをしてきたので、Quest Proみたいな10万超えのものに手を出す気にもなりませんでした。
でもPSVR 2はエントリーレベルとハイエンドのちょうどいい中間点に位置していて、一番安いQuest 2とくらべると、着け心地やビジュアルの質、バッテリーや光漏れといった問題点をほぼ解決したモデルといえます。
ただ、PSVRは、PS5と有線で接続して使います。PS5に縛られるということは、ゲームタイトルが限定されることになるし、プレイする場所も決まってしまいます。
Sony PlayStation VR 2

これは何?:Sony初のカメラ内蔵・専用コントローラー付きのVRヘッドセット
価格:550ドル(国内価格7万4980円)
好きなところ:着け心地良し、モダンなコントローラーとカメラ、必要なもの全部同梱
好きじゃないところ:PS5でしか使えない、初代PSVRへの後方互換性なし、ゲームタイトルが少ない
PSVR 2は全体的に優秀ですが、ハードウェアの能力は優秀以上です。VRがおもちゃの域を超えられるかどうかはまだ未知数ですが、PSVR 2は1,000ドル以下としては、VRの高い理想を体現できそうと感じられる、初めてのヘッドセットです。
理想を追うとしたら、Sonyがすべきことは『God of War』やMarvelの『Spiderman』のように、腹をくくって公式にPCと接続可能にすることだと思います。そうすれば、Meta Quest 2に満足できない人が次の順当なステップとして選べるようになります。そうなればPSVR 2は、SonyのVRの夢をこの10年で実現してくれるはずです。
VRに必要なすべてがパッケージに
初代PSVRが発売されたのは2016年でしたが、それは後発で、PlayStation MoveコントローラーやPlayStation CameraといったVR以外のアクセサリーを必要としていました。
その結果、初代PSVRではHTC Viveと同じような体験が、少ない初期費用で可能になっていました。でも今は、それがとても古臭く感じられます。
対してPSVR 2は、より目的を明確にして作られたように感じられます。プレイするのに必要なものがすべて箱に入ってるので、150ドル(約2万円)の価格アップも納得です。
解像度は960 x 1,080から2,000 x 2,040へとより精細になり、レンズはより薄いフレネルレンズに、視野角は110度に、ユーザーの目に合わせたIPD(瞳孔間距離)の調節も可能になりました。コンソールとヘッドセットの間にあったプロセッサーユニットはなくなり、USB-CケーブルでPS5に直接つなぐだけで使えます。
でも、初代PSVRと比べて最大の変化は、内蔵カメラとアイトラッキング、そしてPSVR 2 Senseコントローラーです。

PSVR 2でプレイするときは、もうPlayStation Cameraも要らないし、Wiiリモコンみたいなコントローラーも要りません。
PSVR 2そのものにルームスケール用の赤外線カメラが6基(4基が外、2基が中)に付いてるし、PSVR 2 Senseコントローラーも同梱されてるからです。
Senseコントローラーで手指のトラッキングができて、アナログスティックも付いてるし、手を囲むリングがあるんですが、プレイ中にぶつかってしまうことはありませんでした。
ミドルエンド機にこそ必要な機能が搭載
機能的に大きいのは、アイトラッキングが加わったことです。
アイトラッキングは今までラグジュアリー機能の位置づけで、Vive ProとかQuest Proみたいなハイエンドなヘッドセット限定でした。でもPSVR 2に搭載されたことで、これからはより標準として求められていきそうです。
アイトラッキングでメニュー選択やゲーム内でのエイムができるだけじゃなく、見ていない部分の解像度を下げることもできるので処理能力を抑えられるし、その分見ている部分はより高精細にもできます。
今までハイエンドの機能だったけど、リソースの限られるローエンド端末にこそ、この機能が必要だったんだ!と、うれしい発見です。
初代PSVRはあわててレースに参加した感があったのに対し、PSVR 2は競合よりスマートでパワフルです。
アクセサリーを買う必要がなく、他社ができることはすべてでき、中には他社より良くできることもあります。できてないのはワイヤレス化と、スタンドアロンの処理だけです。
有線といっても着け心地は快適だし、常時接続のメリットもあるんです。PS5に常時アクセスできるとわかってれば、デベロッパーにとってはグラフィックスの設計が楽になります。ヘッドセットにデータ処理のハードウェアがないことで、重量を落とせるメリットもあります。
着け心地が最高
PSVR 2の全部込みのデザインには少し慣れが必要なものの、快適さにもつながっています。
Quest 2はデフォルトの布ストラップとか顔に当たる部分が固くて着け心地が悪く、サードパーティのアクセサリーがたくさん出てるほどですが、PSVR 2はほぼどんなユーザーでも、箱から出してすぐ使えるようにできてます。

PSVR 2もHalo式ストラップを使い、顔にかかる圧力を減らしているせいか、重量は1ポンド(約450g)ほどですが軽い感じがします。
Quest 2はデフォルトのストラップだと約1.1ポンド(500g)、公式Eliteストラップを付けると1.5ポンド(約680g)近くなります。Quest 2にもHalo式ストラップがあるにはありますが、少しの重量でもやはり積み重なると不快さにつながってきます。
一方、PSVR 2はデフォルトの状態で顔にあたっても不快感がないし、それでいて光もちゃんとカットできます。きついときは緩くすることもできるし、遠視の人も、緩めたほうが映像が見やすくなります。
顔に当たる部分がアコーディオンみたいに伸びるので、一番緩くしても光をブロックできます。Quest 2はストラップを緩めると、鼻の部分に明らかな隙間ができてしまいます。

IPD調節のホイールはヘッドセットの上にあって、装着したまま微調整でき、PSVR 2がアイトラッキングを使ってちょうどいい設定を探してくれます。
セットアップのときはキャリブレーションのガイドが表示され、レンズの中をまっすぐ見るように指示され、ホイールを回してベストな設定になったときにストップがかけられます。
この画面は、その後メニューの中で再確認することもできます。ちなみにQuest 2にはそんなガイドがなく、IPD設定も3段階あるだけで、設定を変えるには一旦外さなきゃいけません。
音質はイマイチかも
PSVR 2のハードウェアで唯一まだちゃんと考えてない感じがするのは音質です。初代PSVRと同じくスピーカーは内蔵でなく、同梱のイヤホンから音を聞きます。イヤホンはヘッドセットの後ろを包み込むような形で、イヤピースが両サイドからぶら下がります。
といっても機能的には問題なく、3Dオーディオもサポートされてるし、3.5mmジャックもあるので自分の好きな別のイヤホンを使うこともできます。
実際しばらく使ってると装着感を忘れるくらいでしたが、でもこのプレミアムな端末としては妙にチープな感じがしました。音量調節するときはPS5のVRメニューに入らなきゃいけないのもまどろっこしいです。

設定は簡単、物理的問題を除けば
PSVR 2をPS5につなぐと、シンプルなセットアップメニューが表示されます。それからコントローラーを同梱のUSB-Cでつないで、ベストなIPDをアイトラッキングを使って設定します。
次にコンソールがプレイエリアを設定するよう言ってきますが、それは手動でも決められるし、数秒間周りを見回して自動設定することもできます。自動設定でもほぼぴったり設定できて、魔法みたいに感じますが、細かいところは後から微調整も可能です。
設定プロセスは直感的とはいえ、みんなが最初につまづく部分でもあるのではないでしょうか。PSVR 2はPS5と一緒に使わなきゃいけないので、リビングで使うことになる人が多いと思われます。ってことは、ルームスケールで使うにはプレイエリアが狭すぎる、と警告される可能性が高いんです。

私自身、必要とされる6.7 x 6.7フィート(2 x 2 m)をニューヨークのリビングルームで確保するには、ソファを移動せざるをえませんでした。
これは、HP Reverb G2みたいな有線ヘッドセットと比べても明らかなマイナス点です。
というのは、接続先がノートPCだったら、家の中の広い場所に移動できるし、デスクトップPCだとしても、TVにつないでるPS5よりはリビング外に移動しやすいからです。
でも、プレイエリアについてPSVR 2にウソを言えないわけじゃありません。私はソファ部分もプレイエリアに入れてしまって、ルームスケールをオンにしました。
でも、ルームスケールにするのとスタンディングと、事実上ほとんど違いを感じませんでした。スタンディングでも、体を傾けてゲーム内のボタンを押したり、レバーを引いたりするのは全然問題なくできました。その後プレイエリアを調節しなおして、ソファにぶつかりそうなときはパススルーカメラが検知して警告するようにしました。
パススルーカメラは白黒ですが、Quest 2より高解像度のようです。だからってARデベロッパーがすぐ飛びつくとは思いませんが、でもPSVR 2を装着したまま歩き回ったり、人と話したりするのも問題なく可能でした。
コントローラーも、ゲームしてないときは3Dレンダーで(ゲーム内で表示される形で、たいていは手として)表示されるので、着けておくと便利でした。
メニューは直感的
PS5のメニューはVRでも問題なく操作できて、QuestのUIよりも直感的に感じます。設定チュートリアルを閉じると、見慣れたデフォルトのPS5メニューがバーチャルなフラット画面に表示され、そこにVR設定のタブが付いています。
タブからゲームを開いて、通常のPS5アプリと同じようにプレイするだけです。VR設定を変えたいときは、VRコントローラーのPlayStationメニューボタンを押して、普通のPlayStationメニューと同じように設定タブに行きます。
バーチャルなディスプレイでは2Dコンテンツも操作できて、その場合はPS5のDualSenseコントローラーを使います。
画面は好きなサイズにできますが、ただコンテンツ側はそれがVR環境で再生されてることを認識しません。たとえばVR動画をPS5のYouTubeアプリで見ようとしたんですが、2Dでしか再生できませんでした。それでもバーチャルホームシアターとして捉えれば精細だし、光もれがないので完全な没入感が得られます。
PSVR 2だと解像度が最大1080pなので、そういう意味では4KTVより低いんですが、プライバシー感はすごく高いです。PSVR 2がノートPCでも使えたら、長時間フライトに持っていきたいですね。
総合的な評価
ゲームプレイから、PSVR 2体験の良し悪しを判断するのは難しいです。たとえば乗り物酔いしてテレポートの動きに耐えられない場合、PSVR 2でもその問題は解決できません。
例えば『Horizon: Call of the Mountain』では、歩くときに視野制限がオンになります。でもそれはハードウェアに依存するものでも、PSVR 2固有のものでもなく、ゲームソフトによるもの。
なのでここでレビューできることは、とハードウェアのパフォーマンスと、ゲームライブラリの幅がどれだけ優れているか、になります。

ハードウェア
まず、ハードウェアは、素晴らしいです。初代Oculus RiftでもQuest 2でも、これから来るHTC Vive XR Eliteでさえも、私が見るとVRディスプレイはいつもぼやけてました。それは普段かけてるメガネをかけてもかけなくても同じです。私は若干遠視ぎみで、読書にはメガネが必要なんですが、日常生活ではかけてなく、VRでメガネをかけるかどうかはいつも悩みます。
PSVR 2の場合、私のフレームの太いメガネも問題なく収まりますが、結局メガネなしで使うことにしました。
それでも、他のVRヘッドセットであったようなぼやけがほとんどありませんでした。ただ一部のメニューだけすごく目に近く表示されてたので、リアルな世界と同じように見えにくかったです。
解像度の高さのせいか、有機EL・HDRディスプレイのせいか、サイズ調節のしやすさのせいかはわかりません。でもとにかく、PSVR 2ではコンテンツに集中でき、ブラスターや弓で狙いを定めるのもうまくできました。
コンテンツに関しては、PS5と同じような精細度で表示されます。『Horizon: Call of the Mountain』はVRじゃない版と見比べてもグラフィックスやアートディレクションという意味でしっかりハマってました。
私としては『Song in the Smoke: Rekindled』のほうが好きでしたが、フレームレートが高いせいか、このゲームのそんなに精細じゃないアセットがなぜかくっきりと見えました。
PSVR 2のフレームレートは業界スタンダードの90FPSか、ゲームが対応していれば120FPも可能です。
アイトラッキングはグラフィックス向上に役立ってるだけじゃなく、ゲーム内の機能にも使われてます。たとえば『Horizon: Call of the Mountain』では、視線の方向に弓矢の狙いを合わせるエイムアシスト機能があります。
このゲームでは他のキャラクターが自分に向けて目線を合わせてくるので、アーロイ(ゲームのキャラクター)とにらめっこもできるかもしれません。
プレイ中に気づいた唯一のエラーは、PSVR 2とPS5の両方でプレイスタイルをシッティングとスタンディングで切り替えても、ゲームに反映されない場合があったことです。
ゲームを再起動するとたいていは直ったんですが、スタンディングモードにしてたら突然カヤックに載せられたので、座りたくなったんだけど、カメラ位置はまだスタンディング…という事案がありました。
ライブラリは限定的
PSVR 2が「マストバイ」から「様子見」になってしまうのは、ゲームライブラリが小さいせいです。
私がテストしたのは、『Horizon: Call of the Mountain』、『Star Wars: Tales From Galaxy's Edge Enhanced Edition』、『Moss』、『Moss: Book II』、『Thumper』と『Song in the Smoke: Rekindled』です。
『Moss』のジオラマのクレバーな使い方や、プレイヤーをゲームの世界に取り込むような認識の仕方はすごいと思いましたが、このリストがPSVR 2の弱みでもあります。
これらゲームの中で、完全にPSVR 2限定なのは『Horizon: Call of the Mountain』だけです(『Star Wars: Tales From Galaxy's Edge Enhanced Edition』と『Song in the Smoke: Rekindled』は、マルチプラットフォームゲームの限定リマスター版)。
『Horizon〜』の中でも、体験できることはデモっぽいディズニーランドっぽいスペクタクルと、ゆっくりしたクライミング、そして他のVRタイトルでも体験できるアーチェリーです。

マルチプラットフォームタイトルを楽しくプレイできるのは、それ自体問題ではありません。というか、VRヘッドセットの売り方はたいていそれです。
問題は、PSVR 2しか持ってない場合、そこに縛られてしまうことです。PSVR 2のローンチタイトルは40ゲームほどあり、限定で大きいのは『Horizon: Call of the Mountain』と、『Gran Turismo 7』のVR版です。
ローンチライブラリはかなり多様なんですが、もっと数が多くても良かったんじゃないでしょうか。そして、すでに持ってるタイトルを買い直さなきゃいけないケースも多くなりそうです。
というのもPSVR 2には、初代PSVRゲームに対する後方互換性がないからです。そのせいで今回のレビュー全体的に「でもね」が引っかかってるんです。『Ace Combat 7』のVRモードとか『Borderlands 2 VR』といったゲームは読み込めません。
これは多分PSVR 2のコントロールやカメラレイアウトが違ってるからで、以前のゲームでは内蔵カメラみたいなハードウェアを想定してなくて、想定してないものをどう処理するかわからないからだと思われます。
『Resident Evil 7』のVRモードもプレイできなくて、これからPSVR 2版が出ると予想します。ただそうだとしても、すでに持ってるタイトルをPSVR 2用に買い直すことになりそうです。
たとえば『Rez Infinite』はPSVR 2用にアップグレードされて「ローンチタイトル」ということになってます。価格は、初代PSVR用タイトルを持ってても持ってなくても10ドル(訳注:日本ではPSVR版のダウンロード版を持っている場合、1,100円でPSVR 2版を入手可能)。他のアップグレードは今のところ無料ですが、アップグレードを無料にするか有料にするかはデベロッパー次第で、PSVR 2としての方針みたいなものは決まっていません。
今あるタイトルは、ある程度幅広いとはいえ、すべてのプレイスタイルの人に魅力あるものではありません。MetaとかSteamの巨大なストアには『Walkabout Mini Golf』みたいな小さなヒット作もいろいろあります。
ちなみに『Walkabout Mini Golf』も「間もなく」PSVR 2版が出るらしいんですが、PC版は2020年から存在していて、ここでもやっぱり、PCに接続できれば…と思ってしまいます。
さらに残念なことに、大ヒット作のVR ChatにはPSVR版がありません。『Blade and Sorcery』が平気な人だったら、PSVR 2には『Swordsman』があります。
後方互換性がないことがどれくらいダメなのか、言い切るのは難しいです。
ゲーム機を買い替えると中身も買い替えなきゃいけないってのは、コンソールゲームの宿命でもあります。私もWii Uで持ってるゲームでも、古いWii Uを引っ張り出すのが面倒ってだけでSwitch用に買い替えたこともあります。
でも今まで、VRゲーマーの多くは、PCゲーマーと同じようにデバイス横断でプレイできてたんですよね…。人気タイトルが入ってないこと、はありがちな批判ですが、もっともな批判でもあると思います。VRヘッドセットなのにVR Chatがないのは、トースターのないキッチンみたいな感じがしますね。
しかも、今あるPSVR 2のライブラリは全部、ゲームです。PSVR 2にはソーシャルや生産性アプリで使えるハードウェアが備わっていて、「メタバース」を標榜するQuest 2が見劣りするほどなのに、それを活用できてません。
今すでに受け入れられている、VR映画視聴、3Dスカルプトといった非ゲームのアプリもないんです。

完成にはあと1、2歩
PSVR 2がPCにつながってたら、確実に私のお気に入りのVRヘッドセットになるはずです。Quest 2に150ドルプラス、またはHP Reverb G2の定価(よくセールになってるけど)より50ドル安くて、しかもいろんな面でベターで、アイトラッキングみたいなプレミアム機能も付いて、着け心地も良いVRヘッドセットが手に入るんですから。
もちろん、PSVR 2はPS5でしか使えないからこそ、連携するハードウェアをつねに把握できてる良さがあります。それにもしPCにつなぐとしたら、PC側のアップグレードも必要になります。それでもやっぱり、PSVR 2をPlayStationの枠に限定してることで、Sonyは自分の首を締めているように感じられます。
PSVR 2をPS5に縛り付けるということは、リビングに押し込めることになります。リビングにはそのスペースがないかもしれないし、スペースがあっても、単に高価なおもちゃで終わってしまうかもしれません。
PSVR 2にはゲームにはとどまらない可能性があるんです。PS5限定であることでライブラリも限られ、今ユーザーが買ったとしても、長期的に使っていけるのか疑問が出てきます。
550ドル(国内7万4980円)という価格は、限定されたハードウェアにしてはずいぶん高価です。もっと幅広いユースケースで似たようなデバイスが、もっと安く手に入ります。
PlayStation製品がPlayStationでしか使えないって不満を言うのはいけないでしょうか? 多分ダメなんでしょうね。でもSonyのInzone製品は、PlayStationを念頭に置いてるのは明らかですが、他のデバイスでも使えます。DualSenseコントローラーもそうです。PSVRも、ファンの熱意でPCでも使えるようになりました。
PSVR 2でも同じように、PC接続が公式に可能になればと思います。できれば早いうちに。
初代PSVRではPlayStation CameraやMoveコントローラーが必要なので、PS4に縛られるのも納得できたんですが、PSVR 2には必要なものが全部入ってるんだから、PS5でもPCでも使えるはずです。そしてスペック的にも性能的にも、本来はもっと競合を圧倒できる存在なんです。
PSVR 2が公式でも非公式でもPCに対応するまで、またはライブラリが十分増えてみんなが求めるような体験ができるようになるまでは、小さな池にやたら大きくて立派な魚が泳いでるようなものです。
Sonyのソフトウェアチームは、PlayStation限定だった体験をPC向けに移植する意志を見せていて、PSVR 2の未来は明るくなりそうです。でも今のところ、『Horizon』とか『Gran Turismo 7』が気になってしょうがない、みたいな人以外、PSVR 2に関しては、もっといろんな意味でのサポートが広がるまでは様子見、でいいと思います。