本物さながらに駆動するエンジン。
19世紀にクロックとオルゴールを製造するマニュファクチュールとしてスイスに設立されたレペは、独自のアラーム機構や耐震設計を早くから開発し、時計産業の発展に大きく貢献してきたブランドです。
近年はレトログラードや永久カレンダー、トゥールビヨンといった複雑機構を卓上クロックで製品化しており、その技術力は非常にハイレベルです。
そのレペが新作クロック「タイムファストII」をリリースしました。1960年代の2シーターレーシングカーをイメージしたデザイン…というか、これほぼクルマの模型ですね。

タイムファストIIは、実車同様にH型シャーシにボディを搭載した設計が成されており、ボディ素材には60年代のハイテク素材だったアルミを使用しています。ステアリングホイールは実車同様のデザインで作り込まれ、タイヤもちゃんと発泡コンパウンドを使用するという念の入りようです。
肝心の時計はエンジン上部のキャブレーターフィルター部に配されています。面白いのはこの時計、ムーヴメントを時計用以外にもうひとつ備えていることで、こっちのムーヴメントではV8エンジンのピストンを駆動させます。
動力は後輪で巻き上げるチョロQ方式で、パワーリザーブは8日間とかなりパワフル。模型としてもトップクラスの精巧さで、エンジンの動きも楽しめる完成度の高さ…なんですが、すごいのはそのお値段。なんと858万円!
本物のクルマが買えちゃう金額でかなりハードル高いですが、エンスー&時計好き&お金持ちな方はおひとつどうぞ。カラーリングはシルバー、ホワイト×ブルー、グリーン、レッド、ブルー×ホワイトの5色展開で、各色につき99ピース限定販売です。
Source: Muraki